屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

No.162  黒い群れのこと H17.02.07)

昨年の10月末日のことである。妻が海を見て何か黒い大きなものが海中を進んでいると言う。見てみると潜水艦が先端から浮き上がって来る直前かとも思えるような丸い感じの黒いものがかなりの速度で西から東に動いて行くのが見える。

妻に言われ双眼鏡でのぞき、
すぐカメラを取ってきて
撮影した数分の間に画面の
右から左に移動して行った
黒いかたまり

双眼鏡で見て見ると、黒い横線がいくつも集まっていて背景がきらきらと光る海水なのか点描の絵のような感じである。それが肉眼で見ると大きな黒いかたまりのように見えていたわけである。

家の窓から眺めているのだから200m以上は離れているのは確実だが、その距離で見ていてかなりの速度で動いている。漁船より早いかもしれない。そして双眼鏡で見れば、黒い横線それぞれが位置を変えるその動きが見えるということは、ひとつの横線は結構大きいものである。

その速度がかなり大きいことや黒い横線が見えることから、かなり大きな魚らしき群れが移動しているように思える。あるいはきらきら光る海水と思われたものが魚の腹の色で、ぎっしりとつまった魚群の魚たちがいくつかのかたまり単位で位置を変え姿勢を変えながら全体的にはひとつの形を保っているのかもしれない。

西から東の方向へ一かたまりで形を崩さず一直線に進んでいるので、はじめ妻は鯨ではないかと思ったそうである。私はイルカの群かもしれないという気がしている。


 
 Home   back