屋久島生活の断片・日誌編
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No.146  サツマイモのこと H16.05.31)

4月だったか5月になってだったか、集落の放送で「サツマイモの苗希望の人は・・・・」と言うような連絡が流れた。私が聞いたのはそのとき一回だけだが、もしかしたら私の住む区域でもサツマイモの作付け禁止が解除になったのかもしれない。

私が当地に越してきて3〜4年目くらいだったかと思われるが、屋久島南側でアリモドキゾウムシやイモゾウムシが大量発生し、サツマイモの作付けが禁止された。私たち住民も奉仕作業で畑やその周辺に残っているサツマイモの葉を探して根を抜いたり、空き地などのノアサガオの除去をしたことがある。


  ガゴの中にサツマイモをいれ
   ムシを寄せる
ムシ侵入調査地点

町では対策協議会という組織が出来て、作業員を委嘱してアリモドキゾウムシなどの撲滅に取り組んでいた。餌になる植物の除去・焼却処理やそれら植物が生えないように薬剤散布もしていたようである。この数年アリモドキゾウムシなどの撲滅が確認された区域から作付け禁止が解除されていたが、私の住む区域は今年からということになったのかもしれない。

そうなら全区域解除ということになる。県道の横にアリモドキゾウムシ等の対策で餌になるノアサガオなどの植物を探して根こそぎ集めては処理する場所があったのだが、この春のいつだったか犬の散歩に回っているとき気がついたら、柵や看板が撤去され穴も埋めもどされて、ただの空き地になっていた。

今までは毎日のように、ノアサガオなどを除去した場所を巡回し残っていないか、新しく生えていないか、ムシがまだ出ているか確認したりしていたようだが、その頃からアリモドキゾウムシ等対策協議会と書いた軽トラックの車列を見かけなくなっていた。

いつからだったかはっきり憶えていないが、多分アリモドキゾウムシ等の撲滅に5〜6年はかかったことになると思われる。どこかからムシのついた作物あるいは植物を持ち込んだのが原因で大量に繁殖した結果と思われるが、迷惑な話である。わが家の住むあたりは昨年あたりからヤンバルトサカヤスデが大量発生し撲滅作業中である。これも卵などがついた植物を外部から持ち込んだりしたのが原因ではないかと言われている。


補足: 禁止解除の報のこと (H16.06.01)

今日のNHKニュースで屋久島の私の住む区域や他の島など各地での作付け禁止解除の報が流れた。


 
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