屋久島生活の断片・日誌編
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No.141  カメのこと H16.03.22)

妻が県道を車で通っていると、何かなと気に懸かるものがある無人市に見える。何回も通過しているのだが分からない。気になってしようがなかったそうである。ある日その無人市の方に犬の散歩がてら行ってみたら、その気になるものはカメの形をしたジャガイモである。マジックインクで模様なども描いてあるが、本当にカメに似た形である。よく人の足に似た二股の大根とか人面岩とか人面魚とか人に似たものを面白がるが、ジャガイモをカメに見立てて面白がって人にも見せてやろうということのようである。

無人市にあったジャガイモのカメ

ついこの間散歩のときに畑でジャガイモの種イモを埋めているのを見たと思っていたのだがもう収穫の時期になって、2月から3月にかけてジャガイモ掘りの時期のようである。この時期出荷もれの規格はずれなのか、無人市ではジャガイモを多く見かけるようになる。わが家でもジャガイモでコロッケがよく食卓に出る。私の知るところ、屋久島産食材のうち広く作られていて、商売になる農産品はジャガイモだけのようである。米も作られているが、屋久島産の米といって売られているのを見たことはないから、自家用主体と思われる。無人市ではほとんど見かけない。

収穫といえば12月にポンカン、2月にはタンカンやジャガイモという具合で冬から春にかけての期間に集中していて無人市にも出回るが、私はカメのようなものでもないとこれらの時期あまり無人市をのぞいたりしない。生産量が多く至るところで目に触れるので慣れっこになってしまうからである。妻は食材関係には関心があり、無人市に気をつけているようである。

わが家近辺の農産物にはポンカン、タンカンとジャガイモそしてビワなどがある。農業の臨時作業員のアルバイトをしている知人が仕事というと大体ポンカン、タンカン、ジャガイモ関係の仕事に行っているからそれが主だと思われる。多分サツマイモも屋久島では焼酎が造られているところを見れば多いかと思われるが、今はまだイモゾウムシの撲滅中で近辺では栽培が中断している。ビワはそんなに大々的でない感じがする。量も少なく時期も短いのでそう感じるのかもしれない。私としてはこれから出回るビワに一番春の季節を感じる。無人市に出るとこれはのぞいて見る。

数日前から出始めたビワ

県道沿いのビワ直売無人市

 

その他の農産物としてはソラマメ、これは近所の畑でよく見る。屋久島全体で見れば、パッションフルーツもジュースとかワインも出回っているから商売になっていると思われる。マンゴーも売っているのを見ることがある。私は見かけたことはないがヤクトロというのがあるからヤマイモあるいはトロイモも商売になっていると思われる。お茶は結構大規模に企業としてやられているようである。


 
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