屋久島生活の断片・日誌編
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No.140  火事のこと H16.03.08)

2〜3週間くらい前、私の住む集落の西のはずれに近いところにある県道沿いのペンションで火事があった。夕食時に消防団出動せよとの集落放送があって発生を知った。その後通常は鎮火とか状況説明の放送があるのだが、今回はまったく放送がなかった。県道のほうから消防車の音があまり聞こえてこなかったが、救急車が往来する音はかすかにわが家にも聞こえたから怪我人が出るほどの大火事かと気になっていた。

火事の現場

翌日、現場検証中と思われる

私はその後寝てしまったが、妻が気にして遅くまでTVをウォッチしていたら火事のニュースが出て、客室とその関係施設とも全焼したが客はいなかった。奥さんが気分悪くなって救急車で運ばれたというようなことを言っていたとのことである。翌日、現場の様子を見に行ったら消防などが現場検証をしていた。TVニュースでもやるかと思って、気をつけていたが見かけることはなかった。

鹿児島版のある新聞も取っていないから、詳しいことは分からない。噂話を聞いた範囲ではテンプラ調理中に引火した。すぐ消防に通報したが、近くに消火栓もなく県道が上って下るその中間の平坦区間にあって川から水を取るにも距離があるので全焼してしまったということらしい。消防の分遣所のほか各集落の消防団も出動したが、野次馬が大勢集まって大変だったようである。

わが家から100mくらい坂を登ると農道に出る。その農道沿い100mくらいのところに何年か前消火栓が設置された。それまでは我が家の周辺には消火栓はなかった。開けてきて住人が多くなったので設置されたのだと思われる。田舎暮らしをするにあたって、近くに家のない静かなところに思い入れの家を建てると、まずは近くに消火栓はないことを覚悟しておいたほうが良い。火事を出したら全焼リスクがあるというのが、今回の火事の教訓である。

わが家は、200mくらい離れたところに正規の消火栓があるわけだが、これでは多分遠すぎてホースを引っ張るだけでも大変そうである。消火栓が出来ても当時はそれが気になっていた。ところが今は少しその心配はなくなっている。

2年位前水道配管が末端のため水が濁るということで、わが家横の公道脇に排水バルブがつけられたのである(屋久島生活の断片 H13.06.04  No.55 「水抜きバルブのこと」 参照)。雨の降ったあとなどに溜まった泥を放出するためである。このバルブの排水口が消防ホースと係合するようになっている。家庭用の給水管から立ち上げているので水量は大丈夫かという気はあるが一応安心な気分になっているのである。


 
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