屋久島生活の断片・日誌編
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No.138  栗生海岸のこと H16.02.09)

栗生集落の東側に位置するところに海水浴場がある。県道を行って駐在所の横の入り口を入ると駐車場になっている。隅にトイレとシャワーのある小さなコンクリの建物があり、浜との境にコンクリのステージ状の休憩場所がある。浜の色は薄い茶色で、沖は栗生港入り口航路を除いて波除けブロックと防波堤、左右は波除けブロックで囲まれていている。今頃の季節の人もなく穏やかな海のときのこの海岸の風情を私は好きである。

(左) 栗生の海水浴場の浜
       (右) ヘリポートへ続く護岸の上
          中央に見える浜が海水浴場の浜、
          浜の左端上に建っているのがステージ状の休憩場所、
          右端に見える白いものは波除ブロック置き場

夏などは日差しが強いと遮るものがないから日焼けがひどくなりそうで、私は行く気にならないし海水浴もしたことはない。近所の人たちも聞くところでは、海水浴に行くときは強い日差しを避けて夕刻をねらって行くそうである。子どもや赤ちゃんがあせもやかぶれでかゆがるときにここで海水浴をさせると直るという人もいる。磯では子どもを連れて海水浴をするのは心配だがこの浜なら安全である。

この浜は私が行ってみるときには、あまり人を見かけない。何年か前たまたま休憩がてら立ち寄ったときは真夏の昼でも2〜3人で海上スクーターみたいなもので遊んでる人がいたくらいだった。そんなだからシーズン外や涼しくなってからは、ほとんど人は遊びに来ないようである。それでも休憩所のステップ横にジュースの空き缶が落ちているのを見ればカップルのデートの場所にはなっている気配はある。そこから近い浜の左の方は波除ブロックの工事場で昼は人がいるから夜活用されているかもしれない。

そんなひと気のない感じのところなので、犬の散歩には格好のところである。駐車場に車を置いて、浜に犬を放す。しばらく勝手に走り回ったり木片をいじくりまわしているのを眺める。飽きて寄ってきたら護岸の上を西側にある港の方に歩き始めると先導するようにしてついてくる。護岸の末端はヘリポートである。ここまできたらリードをつける。そして漁港の岸壁を歩いてお墓の横を通って県道に出る。県道を東に進むと駐在所の前に出るので駐車場に戻る。

この周回路は距離にすると犬の散歩には少し短い気がするが、浜で自由に動き回ることでそれを補っているのか、家に帰っての犬の様子を見るとかなり満足しているようである。翌朝まで騒がずあたさず静かである。こちらも助かるのだが、しかししょっちゅう海岸に行くと言うわけにはいかない。たまにしか行かない。

わが家の犬は散歩に出る気配があると事前に家で用を足す。小さいとき用を足したらほめてえさを一粒やるようにしていたからか、今でも家の外で用を足さない。車で出かけるときは大体が短時間のゴミ捨てだから、いつも用を足さないで車に乗り込む。たまに海岸に車でということになると、用足しはどうすると心配になるのだが、外ではしない。もう少し頻繁に連れて行って車で散歩の条件付けをしてもよいかなという気もしている。


 
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