屋久島生活の断片・日誌編
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No.134  道のこと H15.12.01)

まずは道に藻のようなものが発生するという話である。わが家の横の未舗装の道である。雨が降ると水はけが悪いところに気候が暑いせいかすぐ発生する。道がまだ乾かないときは足に着きそうだし、乾いてしまえばそこここに黒っぽいかたまりがへばりついていて気分もよくない。

ずっと前からそうだったわけでもない。その道の向こうの高台の家に入る進入路を工事し直してからそうなったのである。以前は道の縁から侵入路を立ち上げていたのだが、急傾斜で雨が降れば溝が出来てしまったり、車も尻をこする。そこで道に出っ張って進入路を立ち上げたのである。道は海に向かって緩やかに傾斜していて、それまでは雨が降っても水はすぐ流れていったのだが、これでせき止められて水はけが悪くなった。それが原因で藻が発生するようになったのである。

道に出っ張って立ち上がった進入路 黒く見えるのが水はけの悪い
ところに発生した藻らしきもの

工事しているときに水はけが悪くなると困ると、業者の人には言ったのだが、見ていたら一旦やり直しかけたものの、そうすると進入路の傾斜が急になり依頼人の要望に反するようで、結局は道に出っ張って立ち上げてしまい、以後水はけが悪くなったのである。もう引っ越してしまった施主はこういうことに気がまわらない人だったかもしれないが、業者もあまり気にしていなかったようである。

私はここを何年もかけて雨の降った後に自然に雨水が浸食したと見えるように少しずつ地面を引っかいて修正しているのだがはかどらずまだ藻は発生している。

次は道路の溝のことである。先年バイクに乗って走っていたころ、道を横断して水道管の引き込みをしたと思しき舗装をはがした凹みにショックを感じて危なかったことがある。何回もそのあと通るのだがなかなか舗装が復旧されていなかった。都会での経験では、水道の引き込み工事をしたら即日舗装復旧するのを見てきているから、なぜ業者はすぐ復旧しないのかと不思議でならない。舗装してから地盤が締まって沈んだらやり直さなければいけないから、地盤が締まるまで放置しているのだろうが安全意識に欠ける。

最近見かけた水道引き込みあとらしきところ

散歩で何度か通っているが舗装が一向に
復旧されない

家の近くにもかつてそういうところがあった。1年以上たっても復旧の兆しがなかった。やりっぱなしというのも多いようである。そこは近所に知り合いの大工さんが家を建てているとき、頼んであまったコンクリートで埋めてもらった。土を埋め戻しただけでは雨が降って水溜りになりそこを車が通ると水と一緒に溶けた土を跳ね飛ばすのでどんどん段差が大きくなって迷惑なのだが、当地ではあまりこういうことは気にしないで放置しているようである。

次は道路脇の木のことである。我が家を含め数軒の家のある住宅地に通じる道は狭い里道である。宅急便が通れば人の隙間がとれないところもある。道の片側は1mくらいの高さの石垣、片側は谷状で、そこに両側に生えている木が茂って覆いかぶさってくる。大体の人は乗用車で通るから気にならないのかもしれないが、犬を連れたりして歩けば端によることもある。そうすれば顔に木の枝や葉が当たるし、そうでなくても頭上にかぶさるような枝は鬱陶しい。また宅急便などは背が高いから木がかぶさって道が狭くなっていると困ると思われる。

そこで私が道幅に沿って壁を立ち上げたように枝切をしている。空き地の縁は気兼ねなく切る。また道に沿って一軒家があるが、嫌味ととられないようにと思いながら、そこの敷地の縁の木の枝も私が勝手に切っている。奥のほうの家の人は私が道の整備をしているのを見て、この道の受益者みんなでお金を出し合って人に頼んだらどうかと言ってくれる。見てくれている人もいるので少しは報われた気持ちになるが、大方の人は関心を示さないので、私が気になるから勝手にやっているという状況が続きそうである。


 
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