屋久島生活の断片・日誌編
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No.128  囲碁のこと H15.09.08)

最近囲碁を始めることになった。当地で知り合った69歳の友人に声をかけられて同好者の集いに参加するようになったのである。いわゆる30級つまり全くの初めての状態からからの出発である。

囲碁の同好会の様子

近所に越して来られた囲碁の有名上手の人の
呼びかけで集まりが出来たようである

私も碁をやりたいと思ったことはあった。学生時代にクラスの友人に一回手ほどきをしてもらいかけたことがある。囲んだのが目というくらいしか知らないところに、ぽんぽんぽんと石を並べてテクニックを説明されても、初めての身には必然性が理解できない。ただあっそう、あっそうと上の空で相槌を打っているうちに、相手もそれに気づいて馬鹿馬鹿しくなったようで、もういいという顔をされてそれきりである。いささか私のプライドも傷ついた。

ある程度人の相手が出来るくらいまでにならなければ、相手にしても面白くないという気持ちは分かる。しかし皆、初めは何も知らないところから始めなければならい。そして初めてやるような人が出て来なければやる人はいなくなるはずである。まずは気持ちよく慣れさせて欲しい。そんな気分でいるのに、こりゃダメだというように、相手にされなければときに自分の人格とか能力まで否定されたような感じを持つこともある。かつて、いささか私のプライドも傷ついたというのはそういう気分である。

以来、囲碁をやってみたいと思いながらも、いい大人相手に全くの初めから相手にしてやろうというような気持ちの人に出会えなかったというか自分が捜してみることもしなかった。今回、私を誘ってくれた友人を初めとしてそのような私をも受け入れてくれようという人たちに出会う機会があったわけだが、出会わなければ、私はずっと囲碁を人とやるようにはならなかったと思われる。友を失わないように続けたいものと思っている。

今までも、囲碁にアプローチして来なかったわけではない。人に相手にされるようになりたいものだと、漫画入りの子供向け入門書を読んでルールと初歩の知識を勉強した。囲碁入門のパソコンソフトも買った。しかしパソコンソフトでは具合が悪くなると、待ったや何手も戻ってやり直しがきくから、何回かやっているうちにソフトの攻撃パターンになれてくると待ったと戻りを多用して勝てるようになる。そんなやりかたで一回勝ったら次のレベルへと最低レベルの9子黒番から最強レベルの互先白番まで行って、そこで一回勝ったら面白くなくなってしまった。

ゲームを一回攻略すると同じゲームをやりたくなくなるのに似ている。私はその経緯を勉強することもなかったから、囲碁経験とはなり得ていない。今回、初めて人と対局したが案の定パソコンゲームの効果はほとんどなかった。反省して待ったなしでパソコンゲームを再開したら今のところほとんど勝てない。


 
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