屋久島生活の断片・日誌編
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No.123  ラン泥棒のこと H15.06.30)

近所の家には母屋と別の道を隔てた敷地に駐車場小屋がある。その外壁の片側は下屋風にパイプを組んで日よけシートで被っている。下には長手方向に棚を組んであり、花や木の植わった鉢を置いてある。前と後は通路状にあいていた。

6月の初め頃のことである。その棚の前後の開いている部分に材木で格子が取り付けられた。見るところ人を入れたくないと言っている様子の荒い格子で、片側には戸がついていて鍵もかけてある。

格子をつけた鉢置き場

花木の鉢置き場に仰々しいなという気がしていたのだが、聞いてみると、そこに置いて大事に育て増やしてきた大物のクンシランとなんとかランの2鉢を4月に盗まれたそうである。それで盗難対策に格子をつけたということらしい。すぐ依頼したのだが大工さんのほうも忙しく今となったということである。

鉢が盗まれたのは、夜だったと思われる。大きな鉢二つ持っては歩けないし、持てたとしても人目に付く。そこの家に行くには、車なら我が家の前を通らなければ行けないから、めったに家を空けないわが家に気づかれず行くのは難しい。その家でも車の音がすれば気づくはずである。だから車をちょっと離れたところに置いて、夜中に徒歩で静かに侵入した可能性が高い。

そうだとすれば、場所や置いてあるものが分かってやっているのだから、日中に物色していたはずである。怪しげな車や人に無頓着だったかと盗まれた家ではその後、車などの気配があったら窓から何者かと警戒するようになったらしいが、我が家では以前から不審者には敏感である。車や人の気配がしたら警戒して見るのが癖のようになっている。しかし今回思い当たる節もなく、泥棒は巧妙に立ち回ったらしい。


 
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