屋久島生活の断片・日誌編
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No.120  頭の形のこと H15.05.19)

犬と私の頭の形が似ていると、食事のとき妻によく言われる。妻と私は対面して食事をする。その私の横に犬が顔を出して、頭が二つ並ぶのだが、そのときの両者の頭頂部の形が妻から見ると、よく似ているということらしい。

並んだ頭(頭頂部のふくらみ具合
           がよく分からないで残念)
横顔の形が良いと思って見ている

私は30代のころから頭髪が気になり始め、養毛剤をつけたりして努力していたがその甲斐はなかった。養毛剤をつけていたころ、そのにおいがするから会社で心無い連中から、あからさまではないが無駄なことをしていると揶揄されたりしたものである。

子どもが小学校に上がってから、近所の同級生の家と知り合いになったが、そこのご主人は化粧品メーカーの研究所に勤めているとのことだった。その頭を見るとサザエさんの親父波平と似て回りは髪があるが頭頂部は光っている。養毛剤を作っている会社に行っていてもこうなのだから、なるようにしかならない。以来私は養毛剤はつけず、薄くなった髪がベッチャリしないように、ただ形を整える無香料のスプレーをかけて長く過ごしてきた。

会社を辞めてからは、進行した薄い頭髪では面長の顔が間が抜けて見える気がして、口周りとあごにひげを生やすことにした。頭髪は短くした。私としては年取ってからのショーン・コネリーのような風貌を狙っていたのだが、もうそのとき頭頂部は抜けすぎ、その反面髪もひげもゴマ塩度が足りない。やはり貫禄がないアホ面であること変わりはないが、以前よりはバランスが取れて少しは見られるようになったと、自分としては思っている。

わが家のラブラドールだが横から見てみれば、後頭部のかたちが独特のカーブを描いていて格好がよい。妻の言葉に少しは私の頭の形も人に評価される趣が出てきたかと思いつつ、私の頭の形はああいう風に格好がよいのかと聞けば、どうもそうではない。前から見たときの頭頂部のふくらみ具合が似ているということである。食卓で私と犬がお皿などをのぞいているときに見える頭頂部の骨の出っ張り具合が似ているということである。

私は前から見たその形にそんなに気をとめていなかったのだが、妻はその形に愛着を覚えるようで面白がっているから、最近私としても犬に似た頭の形を喜ばないといけないのだと思いつつある。


 
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