屋久島生活の断片・日誌編
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No.118  第三の目のこと H15.04.021)

カトマンズかどこかの建物の仏の額に第三の目が描かれている。他にインドかインドネシアあたりの神像か仏像にも有ったような気がする。第三の目とは心眼のことらしい。そう何かで読んだか聞いたことがある。

私にも第三の目じゃないのと言われるようなものが有ったが、今はない。だから最近ものを見通す力が衰えたにちがいない。ますます努力をして分析や考察力を磨かないとホームページもつまらなくなる。いや、今もたいしたことはないが、もっと悪くなると困る。しかし、まあ創造力を問われないだけましか。何かを見聞きして自己満足の感想をのべるだけだから当分は惰性で持たせたい。

とる前 とった後

私にはいつのことか覚えのないときから、眉間の部分に小さなほくろがあった。シャープペンシルの芯の太さくらいの小さなものだった。ほくろを意識したのは少しづつ地が隆起してきてほくろの周りに裾野が広がる形の径零点何mmというようなものだったころである。多分学生時代である。友人などに眉間にほくろがあると出世するなどと言われたりしたものである。

それが年を経るにしたがい、こぶ状に膨れてきて顔を洗うと手に触って気になるようになった。それから20年くらいは経ったと思う。最近は、小さな豆粒がついているような感じになってきて顔を洗ったり汗を拭いたりするたびに触るのだが、柔らかくプヨプヨした感触が気分よくない。

いつかはとろうと思っていたが、今年は特に気になってしようがない。心なしか大きくなる具合が早くなっているようである。昨年の入院以来気になることは解決しておいたほうが良いと思うようになって、総合病院の外科で切除手術をしてもらった。

家では、第三の目があるからとか言って偉そうに、ホームページで深読みだ、勘ぐりだなどと楽しんでいるが、結局は世を拗ねての戯言のくせにと、いつも妻にからかわれていた、その第三の目をとってしまったのである。

いぼのようなものだから、診察室でちょいと麻酔してちょん切るのかと思ったら、日時を指定して手術室での手術になったが、30分くらいしかかからなかった。検査の結果では、腫瘍は全部取れていて組織も良性だったから、まだまだ正常な第三の目だったようである。

神通力はもう期待できない。今後は残りの二つの目を大事に、ものをよく見ないとなかなかホームページの質は維持できないかもしれない。


 
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