屋久島生活の断片・日誌編
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No.115  養蜂箱のこと H15.03.10)

昨年暮れに散歩をしていたら島外の養蜂業者のトラックが養蜂箱を空き地に降ろしていた。そこは周辺雑木林と背の高い雑草に囲まれており、最近使われていないがかつては畑だったところのようである。空き地は道路沿いにあるから箱は道から数メートルくらいのところから奥のほうへと並べられている。

昨年暮れに持ち込まれた養蜂箱 レンゲの花(今年2月下旬)

冬になったから暖かい屋久島に越冬のために置きに来たのかなと思いつつ、散歩のたびに眺めるのだが寒い間は蜂の姿はほとんど見かけなかった。そのうち箱の置いてある場所のある集落でヤンバルトサカヤスデというのが大量発生したので注意という役場の連絡放送があって、我が家の方に卵でも運んでヤスデに悩まされたら困ると、以後その道から足が遠のいていた。

ところが2月の半ば過ぎて暖かい日が続いて、近所の休耕畑や空き地にレンゲの花が咲いているのが目に付いてきた。月末には一面レンゲ畑の模様である。そこであの養蜂箱はどうなったか、またその方面の散歩に出かけてみると、箱はまだそこにあって蜂がかなり飛び回っている。なるほど、まず暖かい南の島で早く咲き始める花の蜜を集めるためにここに箱を置いておいたということらしい。

屋久島でも養蜂をやっている外国人がいた。まだいるのかもしれないが、最近売っていないので養蜂をやっているかどうか知らない。以前聞いたところではシャリンバイの蜜を集めているということだったが、売っているビンには屋久島のハーブの蜂蜜というようなラベルが張ってあった。あっさりとした味が好評で、我が家ではこれを上京のたびお土産にしていたのだが、ここ何年か入手難である。日本人の奥さんがいたが、その間に何かあってやる気をなくしたらしいという噂もある。


補足1: 養蜂箱移動のこと (H15.03.19)

今日久しぶりに養蜂箱の置いてある方面に散歩に出かけたら、もうない。やっぱり越冬のために置いてあったのかもしれない。

補足2: 養蜂箱に関する情報のこと  (H19.12.21)

2〜3日前に散歩で養蜂箱が畑に置いてあるのを見た。先日屋久島関係のあるブログを見ていたら、毎年12月に長野養蜂店というところが蜜蜂を増やすため養蜂箱を屋久島南部地域に置いているとのことである。3月に鹿児島本土に移動し北海道が春になると夕張に渡り蜂蜜を採取するのだそうである。


 
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