屋久島生活の断片・日誌編
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No.108  組みひものこと H14.11.18)

10月の下旬妻が上京をした。屋久島へ来てからは年に2回は上京することにしている。今年は息子の結婚のことで2月に行って、ニュージランド旅行のときにも行って、今度で3回目である。実家に顔出しし、子どもたちに会って、あとはSpinComの友人と顔合わせをし催し物めぐりや本屋めぐりなどをしてリフレッシュして帰ってくる。

今回は上京して組みひもを習ってきた。SpinComの友人二人がアンデスの織物をこの2年くらい習いに行っている。その講習会で知り合った生徒のなかに道具を使わず指だけでやるいわゆるループ操作の組みひもに習熟した人がいて、知り合いになった友人の紹介で2日ばかりその組みひもを習いに行ったのである。

組みひもの作り方 練習で作った組みひも

妻は娘のところに泊まっていたのだが、組みひもを習ってきた初日の夜、小学1年の孫娘に習ってきたやり方の一つを教えたら覚えが早くかなりきれいに作れるようになった。これでブレスレットを作ってパパの誕生日のプレゼントにしよう、お金がかからないとか、いっぱい作ってガレージセールで売ってお金を儲けようとか言っては喜んでいる。お金節約でプレゼントを考えるのはどうかななどとたしなめながらも、妻は孫娘が一生懸命やるので教え甲斐があったらしい。

2日目が終わって帰ってきたら、孫娘がもう長さを切り揃えた毛糸を準備して待っていた。そこでまた二人で習った組みひもづくりの練習をしたそうである。妻としては楽しいときを過ごして嬉しかったようである。孫娘の報告では、昨日作った組みひもを首につけたぬいぐるみを持って友達と外出したら、知らないおばさんからこのひもは誰が作ったのと聞かれた。友達がこの人が作ったのと言ったら、素敵ねと言ってほめてくれたとのことである。

ちょっとしたものでも、手作りしたものが人目に触れてほめられ子どもとしてはうれしかったに違いない。そういう気持ちは大人でも変わらない。それなりの思い入れでやっている大人ならなおさらである。妻はこのはなしを聞いて、見る人は見ているものだ。手紡ぎや手織り、組みひももちゃんと作れば見る人は見てくれると意を強くしたそうである。


 
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