屋久島生活の断片・日誌編
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No.101  床下換気扇のこと H14.08.12)

7月に床下換気扇を設置した。3月にシロアリ予防薬剤の散布をしてもらったとき業者からすすめられたが、今まで7年住んで特に問題ないようだったから要らないと言っていたものである。ところが業者が、梅雨の真っ最中に、3月のフォローということで床下の状況確認に回ってきた。そのとき畳を上げ床板に設けた進入口のふたを開けたら家中にむっとしたカビくさい臭いが充満した。木や葉が腐れかけてくさい湿った林の中のような臭いがする。業者もこういう臭う時期をねらって来るとはなかなかのものである。これだけの臭いをかげば床下換気扇を設置しなければという気になる。私は即座に注文してしまった。

(上左):床下換気扇
(上右)タイマーコントローラー

(下):トイレの壁
  右側の暗いのは従来の壁紙を
   はがして布を張った北面の内壁
 (壁紙湿気で浮き上がりの対策)

しかし今思えば、心当たりが無いわけではない。風の向きによってなんかかカビくさい臭いが漂ってくることはしばしばあった。近くで土地をユンボで引っかいているときなどは土のくさい臭いが漂ってきているのではと思っていたが、もしかしたら床下の臭いが出てきたものだったかもしれない。

今年で家を建ててから7年たったのだが、家の北側に面するトイレの壁の壁紙が盛り上がって来た。カビも目立ってきた。壁紙をはがしてみたら下地の合板が湿気で張り合わせがめくれてぼろぼろ、色はカビで黒っぽくなっている。壁紙は紙と称しているが紙ではない。湿気を通さない樹脂製の薄い張りものである。壁の隙間に入った湿気を薄い合板がすっても、片側が湿気を通さぬ壁紙のため湿気が抜けにくかったためと思われる。

私は合板表面のめくれ上がった薄板をはがし、その上に本当のクロスすなわち妻が衣服を作る布のなかから壁に張ってもおかしくない模様の生地を選んで貼り付けた。これならクロスからも湿気が抜ける。下地の合板の壁内側もめくれ上がっているかもしれないが、見えないからそのまま乾燥してくれれば良いと思ってそのままにしてある。

そのあと気をつけていると、やはり家の北壁側の洗濯機置き場や洗面所の化粧合板を張った内壁の部分からカビくさい臭いがするときがある。化粧合板は表面を薄く着色塗装されているが少しは湿気を通すらしく今のところ外観に損傷は見あたらない。

そういうことがあったから、私は床下換気扇を入れたほうが良いのではないかと考えないことは無かったのである。そこに業者が巡回に来て、床下から湧き出してくるカビくさい臭いを嗅いで即座に設置を決心したのである。

工事は家の北側の基礎部分に3箇所、各1台の排気ファンをつける。それらは室内設置のタイマーでコントロールされる。毎日自動で10時から15時まで運転するようにセットされている。ファンのついていない南、東、西側の通風孔からなるべく湿気が取れた空気を吸い込んで換気するようにそう設定しているとのことである。

1ヶ月くらいは排気がカビ臭いが我慢してくれとのことである。排気は当然カビ臭い。しかしファンが止まっている夜寝ていてもカビくさい臭いがする。強制的にカビ臭いところをかき回していた名残かと思われる。まだ工事してから半月くらいなので臭いは残っているがだんだん薄くなっているようである。床下が乾燥すればシロアリ予防だけでなくほかの虫もいつかなくなるらしい。ムカデやゲジゲジが出なくなれば助かる。


 
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