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シロアリ業者の車 薬剤タンク、
ポンプなどが積んである |
床下への入り口 清掃に入るところ、
そのあと消毒する |
消毒業者の話によれば屋久島では4月頃から日中飛ぶ羽アリ(ヤマトシロアリ)が出るということであるが私はあまり見たことがない。6月から7月にかけてかっと晴れた日の蒸し暑い夜に出る当地でいうナガシムシが印象強い。シロアリはアリではなくゴキブリの系統の虫だそうである。また鹿児島では種子島が一番シロアリがよくでるそうである。
消毒は大体次のようにやる。我が家では畳の部屋の前回床板を切って人が入れるようにしてあるふたを開け、人が入って家全体の床下の清掃をする。その後床下から基礎土台などに消毒液を散布する。屋根裏は押入れの天井穴から入って壁の隙間などへ消毒液を散布する。風呂場はタイルに小さな穴を開けそこから壁内に消毒液を散布する。風呂場周り、玄関周りなど水の影響がありそうな柱には薬剤注入口をドリルで開け薬剤を注入しその後盲栓をする。家外周の基礎部分にも薬剤散布する。我が家では2人作業で分担しながら床下清掃、柱への薬剤注入、天井裏、外周、床下への薬剤散布の順で作業していたようである。
前回は薬剤の臭いがかなりあって体に悪そうな気がしたが、毒入りカレー事件以来シロアリ消毒薬の安全性への関心が高くなり薬剤の改良がされたそうで今はシロアリにしか効かない無臭タイプになっているそうである。今回散布後の刺激臭は全然しなかった。
消毒業者は農協指定業者である。毎年3月ころになると集落の放送でシロアリ被害無料診断および消毒の農協からの案内がある。申し込むとまず家を調べに来て床下などを点検し見積もる。注文すると日程を調整して消毒に来る。2回目からは業者のほうから時期になると案内の電話がある。申し込むと点検見積もりをしにくる。そこで注文すると作業日程を調整する。今回も我が家は被害はないので消毒だけ実施した。業者は床下換気装置や床下乾燥シートの売り込みもしてくるが、結構な値段だし我が家は小屋風でそんなにするほど良いつくりでもないのでそれはやらない。
点検でシロアリ被害が見つかれば防除作業や復元工事がいる。そうなると消毒よりもっと費用がかかる。5年保証だから消毒して5年以内ならば被害は補償してくれることになっているが補償の程度は知らない。業者が今シーズン作業をしたある家では今まで自分で薬剤散布していたが、家全体を一時にせずシロアリが現れた箇所にその都度薬剤を散布していたそうである。それだとシロアリは場所を移して巣を作ってしまうので役に立たない。その結果梁が落ちる手前までシロアリに食われてしまい、防除工事をすることになったそうである。