屋久島生活の断片・日誌編
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No.86  本の贈りもののこと H14.01.14)

先日、本が沢山ダンボールで送られてきた。妻の友人の知り合いからの贈りものである。

屋久島には大きな本屋はない。離島で人口も少ないから致し方ない。しかし本に親しんで生活してきた身には、いろいろな本を目で見て確認して買ったり、偶然に思いがけない良い本に出会う楽しみが少ないことは寂しいことである。

私が住む屋久町では役場と同じ敷地にある中央公民館に図書室がある。そこでそれなりに本を借りて読むことができる。また新聞や雑誌に出ている広告や書評を見て図書室に購入依頼して読むこともできるので助かっている。最近は評判の本は大体読めるようになった気がする。しかし新聞や雑誌に取り上げられたようなものに偏ってしまうきらいがないでもない。

当地に引っ越してきてからすぐのことだが、妻もいろいろな本にも触れてみたい欲求耐え難く上京の折友人にそのことを話したら、その友人のご主人が職業柄いろいろな本を贈られたり、自分でも沢山購入して読むがそのあとは積んでおくだけみたいなのもあるようだということである。妻が要らない本があったら送料着払いで送っていただけないかと頼んだところ快く承知してくれた。

その後何箱かダンボールで送っていただいた。人から贈られた本はまた自分とは異なる視点から選ばれていたり、思いもかけない著者の本があったりで、本屋の棚を眺めるに似た楽しみもある。何ヶ月も連日本を読んで楽しんだが、読み終わった本はそうすると了解を取ってあるので図書室に寄付してきた。

今年になってまた本が送られてきた。今回は妻の友人からではない。その友人の知り合いからである。友人から要らない本があれば欲しいという人がいるという話を聞いて、本をよく読むが読み終わった本に執着しないからというので送ってくれることになったものである。女性のネットワークのお陰でまたいろいろな本が読める。

妻が送ってくれた人の家に御礼の電話をしたら奥さんが不在でご主人が出られたが、ご主人にも話は通じていてまた送ってくれると言う。奥さんだけでなくご主人の視点の本も混ざってバラエティ豊かになることがまた楽しみである。

犬(生後140日、14kg)とともに昼寝の図

 
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