屋久島生活の断片・日誌編
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No.79  くさいはなしのこと H13.11.19)

臭いは写真に取れない。他人の家の臭いの話だからその家の写真も出せない。この一週間犬が来て私がウンチの始末をしている。今回、写真は本題の話よりはくさくないが今私がかいでいる臭いの発生のおおもと、すなわち本日の犬の写真で代用する。

 レオ
 生後84日(来てから11日)
 来て4日目からスワレ、マテ、ヨシで
 えさを食べるようになりました。

さて本題である。この半年くらい家の玄関を開けて表に出た時とか、居間で寝転んでいる時に風向きにより浄化槽の蓋をあけた時に似てそれよりくささがある臭いのすることが続いていた。

南向きに開いている居間にいて臭うのは東側の地続きの隣りの家からかもしれない。隣りは別荘で半年に一度一週間くらい来るだけである。だから汚水系統が封水切れになって浄化槽や汚水管の臭いが逆流して臭って来るのか、浄化槽が電源も切っているだろうから空気ポンプが作動していないところで水分も蒸発し内部で汚物が蒸れて臭って来るのかもしれない。そう思ってその家の周囲を道沿いに歩きながら鼻をひくひくさせて発生源を探索したことがある。家や浄化槽あたりと側溝への排水管出口からの臭いがないかと嗅ぎまわったがそれらしき臭いはなかった。

また東の高台の家の浄化槽排水管出口は我が家の南西方向敷地端から10mもない側溝にある。その家は定住しているが高台だから自分では下にある排水口付近の臭いには気づきにくい。そこかもしれないと臭いをかぎにいくがそれらしき兆候はない。居間に入ってくる臭いは風の具合で回り込んでくるということかもしれない。

そこで次に北側の玄関を出て臭う方を確かめることにした。道をはさんだ向かいの家からかもしれない。しかしその家は定住である。臭えば本人たちの方が気になるはずである。そう思いながらも家の北側の道を行き来して向かいの家の浄化槽や側溝への排水管出口あたりの臭いをそれとなくかいでみた。ここもそれらしき兆候はなかった。

それでどことも分からず、もしかしたら自分の家でなにかの拍子に臭うのかと日を変えては浄化槽やトイレ、風呂、キッチン、洗面所の臭いをかいでまわった。以前引っ越して来た当時居間に寝転がっていると時々うっすらとどぶくさい臭いがすることがあった。洗面所の方から風が来る時に気になる。洗面台の下の板をはがしてみると排水管の封水用のU字管の下が床下のビニール排水管に差し込んであるだけでシールがしてない。そこから臭っていた。ビニールテープをぐるぐる巻きにして対策したことがある。その記憶があったのでまだ工事不良個所が残っているのかと、他人の家をまず疑ったのを反省しながらじっくり探索したのだが発生源は見つけられなかった。

いろいろかぎまわっても分からないので諦めかけていたら先日、我が家から北東100m弱位のところにある別荘に衛生社の汲み取り車が入っていった。そしてしばらくしたらものすごくくさい糞尿の蒸れたような臭いが周辺にみなぎった。作業はほんの短時間だから浄化槽にたまっていた汚物は少なかったようである。そこは夫婦二人で半年ごと一週間くらい二回来た分だけだから当然である。今回半年振り三回目に来たら浄化槽の不具合に気づいて衛生社を呼んだらしい。不在中に浄化槽が破損したか、浄化槽の電源を切っていて空気ポンプが作動していないからか、長期間不使用で水分が蒸発し内部で汚物が蒸れていたところを開けたのでものすごい悪臭が臭って来たものとおもわれる。

どうもその別荘が不快臭の発生源だったようである。だから我が家の北壁側の東よりにある玄関付近でよく臭った訳である。それが分かってから聞いたはなしだがその別荘の隣りの定住の家ではその臭いがよそからのものであるとは知らず、家族で「おまえがおならをしたんだろう」、「なに、あんたがウンチをちゃんと拭いていないんじゃないの」などと言いあって暮らしていたということである。曝気式浄化槽は連続使用でないとどうもまずいようである。別荘では人に頼んで浄化槽のポンプを動かしておいたり水を補充したり、屋内の封水切れ対策で時々水周りに水を流すことが必要な気がする。


 
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