屋久島生活の断片・日誌編
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No.75 カラスのこと  (H13.10.22)

今年は鹿の駆除、猿の駆除が既に実施されていたのは知っていたが、10月13日にはカラスを駆除するとの集落放送があった。そう言えば今年はカラスが気になった。家にいると例年は離れた電信柱にとまっていたり飛んでいるのが見えるくらいだったのが、今年は家から10mくらいのところに立っている大きなあこうの木に何羽も集まったことがある。

また家の西の高台にある家の屋上には何度となくカラスが何羽も飛んできてとまり鳴くので少々気味悪い感じがしていた。今回駆除するという話しになったということは我が家の近辺だけでなく広範囲にわたって人が不快に思うほど多くのカラスが身近に出て来ているということかと思われる。

私が当地に越してきた当時からカラスは結構いた。尾之間の小島よりにあるごみ処理場やその付近に多かった。当時は屋久町のダイオキシン問題がまだ公になっていなかった時期でごみ処理場では焼却炉と同時に付近に大きな穴を掘ってそこで野焼きをしていた。その野ざらしのごみを狙ってかごみ処理場やその付近にはカラスが多く見かけられた。当時はあまり我が家の付近では見かけなかった記憶がある。

ここ数年ごみ処理が野焼き禁止になってからカラスがえさに困るようになって来たのかも知れない。それで出没範囲が広くなったり、人に近づき過ぎたりするようになった、あるいはどうしても駆除しなければとおもわせるほど農作物などに被害が出ているのかも知れない。

カラスは頭が良いらしい。都会では楽してえさを入手出来ることを学んでしまったカラスに悩んでいるところもある。ここのカラスも都会化してしまったか、自然を誇る屋久島でもカラスは山になかなか帰らないようである。


 
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