屋久島生活の断片・日誌編
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No.54 生活排水処理のこと (H13.05.28)

我が家の生活排水の処理は合併浄化槽方式である。今年は例年より遅れて年1回の浄化槽の清掃があった。毎月点検をしているのに蓋を開けたらカスが膨らんだカップケーキの上のように固まっていて流入口が詰まる寸前のようだった。我が家では妻が羊毛手紡ぎをやっている。原毛を洗うとき中性洗剤(固形モノゲン)を使うが、結構一度に使うので浄化槽の流入槽部が泡だらけになる。そこにまだ分解途中のかすが逆送されてくるがそのかすが泡で沈まず上層で貯まってしまったのかも知れない。原毛洗いをした後はしばらく浄化槽内をチェックすることにした。

我が家の浄化槽清掃 原の農業集落排水処理施設

屋久島では生活排水処理は合併浄化槽が主なようである。我が家もそうである。家を建てる時役場に補助金の申請すると完成後で設置費用の半額くらいが支給される。申請手続きは大工さんが代行してくれた。今のエアポンプでぶくぶくやる方式は日本人の画期的発明だと聞いたことがある。集中方式で町中に配管したりするより経済的だという記事も見たことがある。

むかし住んでいた都会の家は昭和30年代の家でコンクリで作った浄化槽でエアポンプは付いていなかった。空気抜きのパイプが立ちあがっていて先端に風車がついていた。清掃はやはり年1回だった気がするが空気がよどんでいる時などなんとなく庭にいると浄化槽の臭いが気になった。昭和40年代後半頃だったと思うが市で集中下水処理をすることになり生活排水を直接下水道に流すことになり、家から下水道まで配管するのに当時個人負担が数十万円かかった。

今の我が家の合併処理槽は実質負担でその当時の配管変更工事費用と同じくらいである。そして毎年点検清掃費に4万円くらいかかる。屋久町ではある集落がモデルで昨年農業集落排水施設方式にしたようである。各家の生活排水を配管で集め集中処理施設で浄化するというもので全体費用は1戸あたりにすると800万円くらいかかるらしい。従来方式(合併浄化槽やぼっとん便所など混在)からの変更工事の個人負担や下水道代がどうなっているのか興味がある。


 
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