屋久島生活の断片・日誌編
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No.52 雨と水道のこと (H13.05.14)

ゴールデンウィークの初め頃数日続けて大雨が降った。我が家のあたりはそういう時よく水道水に色がつく。濁りではなくきれいに透明で青みがかったり、黄いろみがかったりする。今年大雨の初めの日は青みがかった。翌日は黄いろがかった。いつも気になっていたので水源と浄化施設を探検に行った。

我が家の水道は水源を大崎川からとっている。川に堰をつくってそこでせき止められた水をPV管で100Mかそこら離れた浄化施設の原水槽に落差で送っている。堰の取水管は水位1M位の水中にあり先端に網様のものがかぶせてある。先端の下には先日の雨で流れ込んだのか砂がこんもりたまっている。砂が取水管レベルまで貯まれば取水できなくなる。だから川岸に多分砂を掻き出すために使う鍬状の用具が2ケ置いてある。また雨が降って水量が増え激流になったときには水が砂混じりのまま取水管に流れ込むと思われる。

堰下流から             堰(取水口は手前の区画)
原水槽と水源からのパイプ  ポンプ小屋と
地下水槽のある盛り土部

浄化施設には開放型の原水槽が二つある。そして多分それは一つは取水管の水が流入する沈殿槽でもう一つは濾過用かもしれない。これらは段違いに配置されているから落差でつながっているようである。沈殿槽の取水管流入部の低部には大雨時に流れ込んだと思われる砂がこんもりと貯まっている。

浄水槽は地下にある。いくつかの区画に分かれているかも知れないが外から分からない。浄水槽の上にポンプ小屋がある。鍵が掛かっているから分からないが多分タンク式の濾過装置はないと思われる。有れば薬注ポンプの音もするはずだが聞こえない。ポンプは沈殿濾過後の清水をくみ上げ浄水槽に送る為で、汲み上げた清水に次亜塩素酸ナトリウム溶液を滴下注入し浄水にしていると思われる。

見てきたところでは地や川を流れてくる水に色がつく以外色はつきそうにない。黄いろは多分大雨に洗われる土とか落葉の為ではと思えるが青色は思い及ばない。青色はもしかしたら藻のようなものの色かもしれない。大雨の降り始め増水でまず水溜りの藻がながされてくる、それで雨が降り続く早い日に青みがかるということかもしれない。ついでどんどん雨が降ると周囲の山の土を洗って、あるいは落ち葉が腐っているところを通ってきた水が流れこむ。それが青に遅れて黄いろがかる理由かもしれない。

そして水道水に色がつくのは浄化設備が大雨増水時機能のどこかがバイパスされるとか、あるいは浄化後の送水ルートに雨水が流入するところがあるのかもしれない。


 
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