浄化施設には開放型の原水槽が二つある。そして多分それは一つは取水管の水が流入する沈殿槽でもう一つは濾過用かもしれない。これらは段違いに配置されているから落差でつながっているようである。沈殿槽の取水管流入部の低部には大雨時に流れ込んだと思われる砂がこんもりと貯まっている。
浄水槽は地下にある。いくつかの区画に分かれているかも知れないが外から分からない。浄水槽の上にポンプ小屋がある。鍵が掛かっているから分からないが多分タンク式の濾過装置はないと思われる。有れば薬注ポンプの音もするはずだが聞こえない。ポンプは沈殿濾過後の清水をくみ上げ浄水槽に送る為で、汲み上げた清水に次亜塩素酸ナトリウム溶液を滴下注入し浄水にしていると思われる。
見てきたところでは地や川を流れてくる水に色がつく以外色はつきそうにない。黄いろは多分大雨に洗われる土とか落葉の為ではと思えるが青色は思い及ばない。青色はもしかしたら藻のようなものの色かもしれない。大雨の降り始め増水でまず水溜りの藻がながされてくる、それで雨が降り続く早い日に青みがかるということかもしれない。ついでどんどん雨が降ると周囲の山の土を洗って、あるいは落ち葉が腐っているところを通ってきた水が流れこむ。それが青に遅れて黄いろがかる理由かもしれない。
そして水道水に色がつくのは浄化設備が大雨増水時機能のどこかがバイパスされるとか、あるいは浄化後の送水ルートに雨水が流入するところがあるのかもしれない。