屋久島生活の断片・日誌編
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No.45 無人市のこと (H13.03.26)

もう十数年も前のこと屋久島に土地を見に来たときは、大体集落ごとにある100円無人市に関心があった。八百屋なんか目につかなかったからこういうところで地場野菜を入手すれば良いのかと頼もしく思ったものである。

無人市のたたずまい

(100円を料金箱に入れて
   一束あるいは一袋買う)

 

屋久島に引っ越してきて当初は無人市めぐりで野菜を買いに行くのが日課みたいになった。しかしちょっと時間が遅くなると良い物が残っていなかったり物がなくなってしまう。また時期によりいつも同じ品物が並ぶことが多い。またAコープにも地元産野菜のコーナーがあるが同様な感じである。

よく都会近郊では朝市などといって野菜農家が出荷残りの物を安く売るが、当地では商売を目的に野菜を栽培しているようには見えない。地元の農家の人が自分用に作った物などの余分を無人市に回すという構図のように見える。

我が家で無人市に期待した物は葉物である。無人市では限られた種類で旬の物しかない。いろんな種類を安く買いたい。当時店で見てみるとしなびれていて高い感じだった。良いところはないかと探しているとき生協を紹介され以来生協で購入するようになった。昨今の無人市を見ていると特定のところ以外寂れて見える。最近品揃えの豊富な食料品スーパーなどができたからか野菜を作る人が減ったのかもしれない。

あるいは地元産品販売施設ぽんたん館に集約されて来ているのかもしれない。ポンタン館では朝市的な青空市(昼からやる)をJAがやっているようである。2日前にビラが入っていたが大根、人参、玉ねぎ、キュウリ、白菜、キャベツ、バナナ、いちごとあるがこれは島外からの仕入れ物のようである。別に地元産野菜の同時販売もあると書いてあるのでそうとわかる。青空市はAコープの特売市ということかもしれない。

かつて私はプランターで野菜の栽培を試みたことがある。大風でやられてナス以外全滅し断念したことがある。また虫によく葉を食われる。多分大量に農薬を使わないと穴だらけになる。この経験から思うに野菜生産は商売に不向きな土地がらなのかもしれない。

今年も虫の出始める季節になってきた。毛虫で今つつじの花やつぼみ、新芽が丸坊主にされそうな勢いである。近所のおばさんを真似て庭のつつじの毛虫をつまんでみた。2〜3回で以下の写真のごときである。葉物家庭菜園の意欲も衰える。

毛虫のビン詰め

 
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