屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

 
No.26 住宅事情のこと (H12.10.29)

私の家のそばに今一軒建築中である。この11月始めに建築主が様子見に来るとのことで今月棟上して突貫工事をしている。我が家から500Mの範囲内で今あと4軒建築中である。私の住む平内は移住者が多いと町内でも評判である。私は他の集落のことは良く知らない。少なくとも平内ではよく田舎暮しで言われるような地元民と移住者の軋轢は感じない。私の見るところ移住者に寛容である。それが平内に移住者が多い理由かと思う。あるいは逆に移住者が多くなったので必然的にそうなったのかもしれない。

上:近所の建築中の家

下:工事を開始した公営住宅
   (麦生地区県道沿い)

屋久島に住みたいと言う人はかなりいる。ある程度年齢がいってそれなりに生活基盤ができている人は自分で家を建てて、あるいは住んでみたが都会へ戻りたいというような人の売り家を買って住める。若い人で家を建てて働いているようにも見えず住んでいる人もいる。どこかの御曹司か遠隔ホームオフィスで外に知られず仕事をしている人かもしれない。しかし金の余裕のない比較的若い人はそうはいかない。

若い人でも寮なり社宅なりがある会社に就職すれば屋久島で家に住める。それもかなわなければあとは貸家を探すしかない。しかし貸家は払底している。屋久島の若い男女も例外でない。一応結婚式もした。妊娠もしている。それでも住む家がない。だから夫婦離れてそれぞれの実家に住んでいる。そんな例もある。その対策か今町では公営住宅の建築を進めている。

口コミで貸家を探す手はある。しかし簡単ではない。地元の人や今借家住まいをしているような人、それらに縁のある人と話せる機会ができるくらいの滞在実績がないと難しい。空きが出たらというのであれば不動産業者に頼むのが良いかもしれない。これなら時間はかかるがそれなりの家が見つかる可能性はある。

私の知る貸家の例、私の知人の例だが借家は大体ぼっとん便所である。風呂がついていて庭なし月1万円の例を聞いている。風呂は露天の五右衛門風呂のあばら家でよく住むと思われるところで年5千円という例がある。その中間で隙間から雨は振り込む、星が見える、蛇も出るというようなところの例も知っているが家賃は聞きそこなった。

家賃は一般には一軒屋2万円くらいと言われている。敷地200か300坪くらいあるところで月4万円だったいう話しもある。都会風のアパートも最近できている。あそこはなにと聞いてアパートと知った程度だから賃貸市場は無いようである。2DKで家賃月5万円とか6万円とかと聞く。知人で入居している人がいるが多分勤め先から補助が出ている。準社宅的運用かもしれない。

 
 Home   back