屋久島生活の断片・日誌編
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No.25 運動会のこと (H12.10.22)

9月の中学校をかわきりに小学校・幼稚園と続き、体育の日前日には町、そして翌週には集落と運動会が続く。屋久島では平日は休まない所が多いのでので日曜日に開催が原則である。しかし雨天の場合は延期になる。私が参加するのは集落の運動会である。

(今年の運動会風景)
今年は開会式に出て始めの種目だけ見て早々に帰ってきた。
前日風邪気味をおして奉仕活動に行きグランドの草取りを炎天下
3時間くらいしゃがんでやったらのどは痛い、
腰は痛いでダウンしてしまった。

屋久島へ来た年参加した集落の運動会は初めてであったからか印象深かった。閉会式の時当時の集落の評議員議長が最後の挨拶をした。早くは中学を出て、殆どは高校を出て島を離れる子供たちに運動会を楽しんだ記憶が故郷の思いだすきっかけになって欲しいというような内容だった。故郷を離れていく子供たちへの大人の切々たる思いに思わず涙ぐんでしまった。

その日のもう一つの印象に残っていることがある。となりのチームの応援である。ある奥さんが面白い扮装でエロティックな踊りで応援していた。あの人があんなことをと思う反面いい大人がああいうことをやっていたという記憶がやはり故郷を思いだすきっかけになるのだと感じるところがあった。あの奥さんも議長と同じ思いでなにか記憶に残ることをと一所懸命だったのだと私は思っている。

運動会はたまに会う集落の人達の様子を見ることができる。競技に参加してたまの運動に興じたり周囲の人との消息話にふけったりして楽しい。しかし集落の運動会にはもの悲しさもある。別れの宴ではしゃぐのと同じ一面を持っているような気がする。

 
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