屋久島生活の断片・日誌編
                     Home > 目次_top  >  記事

 
No.18 海中温泉のこと (H12.09.03)

私の住む集落に平内海中温泉がある。集落所有の温泉で温泉案内の本などにも載っている。今年の文芸春秋9月号の記事、椎名誠と嵐山光三郎の 「正しい旅館」で「正しい夏休み」 の中にある「お勧めの宿一覧(全国で32軒、うち鹿児島で2軒)」に温泉のそばの海中温泉荘が鹿児島のうちの1軒として載っている。温泉、宿ともに評価されているようである。

平内海中温泉

9月1日13時過ぎかんかん照りの中写真を取りに行った。だれもいなくなったので入浴したが周辺の石が焼けていて家に帰ってからも足の裏がひりひりする。晴れた日中はかぶりものと草履がいると思う。

入浴心得看板

水着着用はだめと書いてある。

 

地元の人からはこの温泉は汗もだとか虫刺されによいというのを聞く。あせもの赤ちゃんを入れるとすぐ直るらしい。ムカデにかまれたときも良いらしい。温泉の管理は集落でやっている。利用者は募金箱みたいなところに100円の気持ちをいれるようになっている。

温泉は磯の岩のくぼみに湯が出るようになっており引き潮の時入れる。周辺に囲いはなく、着替えの囲いもない。周りの岩の上やアプローチのコンクリートスロープ上に服、下着を脱いで湯に入る。

引っ越してきてから有名な温泉だということで妻と日中見に行った。看板には水着使用禁止とある。だから裸で入らないといけない。地元のおばあさんが3人くらい入っていたところへよそから来た中年の女性が下着で入ろうとしたらここは裸でなければ入っちゃいけないのだと注意した。中年の女性は観念して裸になって入った。

それを見ていた妻は私はあそこには入れないとそれ以来温泉に近づかない。20代の私の娘が来たときも裸でなければといわれ入らなかった。私もあまり体を人に見せる自信があるわけではない。だから人のいるときに入ったのは、人を案内したとき、それも夜2回だけである。日中は観光バスが来る時間にあたると大勢の人の見世物になってしまうこともあるらしい。

でもうるさいのがいなければ水着で入れる。観光客はそうしているみたいである。最近聞いた話である。日中男性老人が何人か入っていたらしい。そこへ個人観光客の若い女性が裸じゃないとだめと見たか聞いたか素っ裸で入ってきた。それもどこも隠さず堂々と入ってきたらしい。老人連中は目のやり場に困ったとのことである。

妻など女どもは最近の若い娘は恥じらいがないとかいいながら、老人連中が指の間からしっかり見ていたに違いないなどと男性攻撃にうるさい。

 
 Home   back