屋久島生活の断片・日誌編
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No.15 防災無線のこと (H12.08.14)

私の家では電気の瞬停あるいは電圧降下現象はしょっちゅうである。UPSがよくカタンカタンとスイッチングしているのが聞こえる。JAの電気係の人に調べに来てもらってもコンセントの電圧を測ると正常値である。だからなんの対応もしてくれない。その時は大丈夫なので大げさにとられているようだが現象が瞬間的だから困る。夜は白熱電球がポッポッと瞬時暗くなりかける。PC以外では今のところ支障がない。

台風が来るとよく停電になる。この時はほんとうにと言うか完全にと言うか電気が止まる。TVの台風情報が見られなくなる。こういうことになるのは台風の影響が酷いからでそのときこそ情報が欲しいときである。そこで防災無線とラジオを頼りにする。

屋外アンテナ 受信機 スピーカーポール

屋久町には防災無線がある。受信機は役場が無料で設置してくれた。放送を聞いて地図に台風の位置を記入しながら風音に耐え電気の来るのを待つ。放送内容はTVの台風情報と同じようである。種子島気象台がうんぬんといっているのでTVより更新頻度は高いかもしれない。(TVでは2時間おきくらいに内容が更新される。鹿児島本土に台風が近づくと1時間おきになるようである。だが離島に住むものにとってはなぜもっと早めに更新頻度を上げてくれないのかと思う。)

防災無線は平常時は町や集落の連絡放送に使われている。消防、船の欠航や発着港の変更などの情報も入る。屋外には各所にスピーカーもある。引っ越してきたときは無線設備はまだなくスピーカーだけだった。これは家の中にいると殆ど聞き取れない。屋外にいる人用である。だから無線になって大分状況はよくなった。

受信感度改善アンテナ(緑)

ブースター/チューナー

 

防災無線がないときの停電時は不安の中でじっとしているしかなかった。屋久島の南の低地の我が家はラジオも聞こえない。そこでNHKになんとかならないかと投書をした。そうしたら受信技術の係から特殊アンテナとブースター/チューナーが提供された。

このアウトプットケーブルを携帯ラジオのアンテナに巻きつけると奄美のNHKがよく聞こえる。ラジオは関連情報が頻繁である。あるとき近所で怪我人が発生したことが1時間くらい後に放送されていた。多分町や警察や消防からNHKが電話取材をしているものと思われる。

私はTVが見られる時は台風は大丈夫と思って安心している。停電したら危ない。防災無線の放送があるか注意しつつ、ラジオに耳をつけている。

 

補足: 停電事件のこと (H12.10.19)

昨日16時半ばから22時近くまで小島から栗生までの屋久町の西より三分の一が停電になった。数年前の台風時には断線でもっと長い時間停電したことがある。しかし落雷で停電することはよくあってもこんなに長い時間停電したことはない。今回は落雷でもなさそうだがとても長い停電だった。

防災無線でJAが何回か停電情報を流したが復旧の1時間前くらいまではただ原因究明中のアナウンスだけである。どこで何があったのか今どうしているのか何にも言わない、原因究明中ではまだ復旧に手がついていない感じで先行き不安である。

もう少し役に立つ情報を流してもらいたい。悪天候でもないからちょっとした停電だと思って夕飯の準備を延ばしていたら意に反しとんでもない長い停電だった。(復旧作業中とのアナウンスがあったのは復旧1時間前くらいだった。)

都会でこんな時間帯に広域停電があったらTVで放送するくらいの出来事である。今日になっても防災無線は何も言わない。だから今もって原因もわからずなんともすっきりしない。

 
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