屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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 No.331 やはり不自然なこと  [H22(2010).02.08]

イギリスからの報道のようだが、現政権が成立を目指す教会の職員採用にも適用される見通しの同性愛者に対する雇用差別禁止法案について、2月1日ローマ法王が「自然の摂理に反する」と批判したということでる。2005年にはアメリカで憲法で同性婚禁止にしようとかいう動きがあり、上院だか下院だかで1票差で否決されたが、そのころ男女の結婚以外は認めないローマ法王庁も同性愛の合法化の動きにとまどっているとの報道もあった。その以前2003年暮れにはイギリスで同性婚が認められ有名人が同性結婚したとの報道があった。その報道に接した折に書いた感想を以下に引き出して紹介する。

(以下本文)
イギリスで同性結婚が法的に認められたということで男性有名歌手の同性結婚が報じられた。私は同性愛性向を持った人たちに社会的権利を認めることには反対しないが、同性同士の組み合わせは本来不自然な組み合わせであることをはっきりしておいたほうがよいと思っている。

TVでの報道ではイギリスの法律にそれをはっきりし示してあるか定かではない。私は多分示してあるという気がしているのだが、好きな同性同士が法的に異性同士の結婚と同等の権利を得られるようになった、それで有名人がそれ結婚式だ披露パーティだということを報道しているのを見ると、男女間の結婚と同等の自然のこととみなそうとしているように見えて違和感を覚えてしまうのである。

私は男女の組み合わせ以外の結びつきを結婚と呼ぶには否定的である。私は子孫を残すための自然のしくみから男女の結婚という形ができあがったと理解している。男女間で子供ができないこともある。それは問題ではない。男女がつがいになることが自然のしくみであると思っているからである。それ以外に結婚はないと思っている。

本来不自然な同性の組み合わせのもとには、子供は生まれない。だから同性愛傾向を持つことが遺伝的なことなら、人類出現以来の長い歴史の間に淘汰されてきているはずである。それにもかかわらずまだそういう傾向を持つ人たちが出現するということはなんらかの原因があるということになる。現在、胎児期に何らかの原因(例えば母体へのストレスやある種の薬物など)が脳の性別の分化に障害を引き起こさせたのではないかという説が有力なようである。そしてそれは本人の責任でないのだから社会でなんらかの受け入れ措置をすることは肯ける。

しかし、やはり自然ではない組み合わせであることをはっきりさせておく必要がある。世の中としては男女の組み合わせをすべての男女が望む、そういう子供が生まれるような研究・対策にも注力すべきであると思われる。また障害のない人間の見せ掛け行為と峻別するためにも障害の認定が必要になるような気がする。そうすることの必要理由は不自然なことであるという認識に尽きるのではないかと思われる。
(以上本文)

さて、ローマ法王は障害者を救うことに言及していたのかどうか気になるところである。
 

(補足1) 同性愛の謎のこと  [2012(H24).01.08]
本の広告を見ていたら、文春新書「同性愛の謎ーなぜクラスに一人いるのか(竹内久美子著)」という本が出ていて「遺伝子を残し難いのに必ず4%存在するのはなぜ? 生物学史上、最大の謎が解明された」ということが書いてあった。同性愛では子孫が残せないのに同性愛者がいなくならない謎が解明されたということらしい。

(補足2)  ローマ法王の同性愛者への言及  (2013.07.30)
ニュースによれば、29日
ローマ法王・フランシスコは訪問先のブラジルからローマに戻る専用機内で記者団の質問に答え、自分は同性愛者を「裁く」立場にはないと語ったが、歴代の法王とは一線を画し同性愛者に対する教会の姿勢の変化を示唆した発言と受け取られている。


 
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