ブロードバンドが未整備の世帯は全国で約64万世帯(3月末)あるが、約30万世帯は民間通信業者による計画が固まっているということで、過疎地や山間部、離島など利用者が少ない地域では採算性が低いため民間通信事業者が消極的な地域の市町村が国の交付金を活用して初期投資を負担する「公設民営方式」で事業化すると残りの約34万世帯も使えるようになるということらしい。
我が家は数年前にADSL化されたが
屋久島町でもまだADSLが開通していない場所があるようである。屋久島町も「公設民営方式」で事業化の市町村に名を連ねているのだろうか。屋久島の場合交換局から末端利用者までの距離が長いので光ケーブル化で事業化する計画を推進してほしいものである。
ブロードバンドの命は通信スピードである。PCが発達してきたがワープロや表計算は出始めのころのPCと使い勝手はそう進歩していない。ダウンロード・アップロードと画像処理のスピードは格段に進歩してきた。そしてそれに対応して利用法が進歩してきた。しかし高性能のPCを手に入れても通信スピードだけは与えられた条件で我慢しなければならないのが現実である。
最近はソフトのバージョンアップだってダウンロードが主流である。しかし我が家のADSLはISDNに毛が生えた程度の通信スピードである。大容量のソフトのバージョンアップを数分ならまだしも時間単位でダウンロードしなければならない。何がブロードバンドだと言いたくなる時がある。ADSLで普及しようとするなら細かく交換局を配置しようという計画が抜けている。ADSLになりましたということと満足できる高速通信が可能になりましたというのとは同じではないのである。
今回の記事のブロードバンド化される市町村では、ただブロードバンドにするというのを目標にしてはいけない。これこれの通信スピードを利用者全員に保証するブロードバンドを導入するというように目標設定しないと不満の残る事業化になってしまうと思われる。