大分前にED治療に関する意識調査というニュースを見たとき、「人に知られたくないから」インターネットでED薬を購入したいという人が(多分ED薬をネットで購入したい人の)78.1%というのが印象に残っている。日本イーライリリー株式会社が2007年11月に自分自身を「EDだと思う」もしくは「EDだと疑ったことがある」全国の男性1,031名を対象にED治療に関する意識調査を実施したという記事にあった。
調査結果ではインターネットで購入するED治療薬の半分以上が偽物だと考えている人が(多分調査対象全員の)約8割(77.1%)とインターネットで販売されている薬剤に対して不安感を持つ人が大多数だが、それでも(多分調査対象全員の)半数以上(57.6%)がインターネットで購入したいということである。病院に受診して処方してもらおうという人は(多分調査対象全員の)23.1%で、インターネットでの購入希望者が大きく上回っている。インターネットで購入する理由として、(多分ED薬をネットで購入したい人の)約8割(78.1%)が「人に知られたくないから」を理由に挙げている。
ED薬は日本では一応病院で処方されないと入手できないことになっている。しかし病院で貰うにはためらいがある。そして安全性に疑問を持ちながらもED薬を入手する際には半数以上の人がインターネットで購入したいと言っている。現状ED薬流通の半数以上は、ネットによる個人輸入ということになっている可能性がある。この個人輸入ED薬の健康被害については自己責任つまり厚生労働省のあずかり知らぬ薬を使用したからだということになる。
私はED薬については健康状態に変化がない限り一回恥を忍んで受診し医者から説明を聞き処方箋をもらったら、あとは通信販売、ネット販売で継続購入してよいと思っている。処方箋を初め店舗に送付し本人カードでそこでしか購入できないようにしてあとは継続して利用する方式のネット販売・通信販売を認可してほしいものである(勿論市販薬局にも類似方式で認可する)。薬メーカーのネット直販店は一番高い標準小売価格、他の店舗はオープン価格にする。それで何処から購入するかは人の自由だが、安全な薬が出回って今の安全性に疑問を持ちながらもED薬を使用する状況は改善される。
そして例えば認可されたネット販売の店舗から購入したバイアグラを使用して死んだ場合は、その薬に不純物などの不具合がないか調べる。可能性は格段に低いはずだが、それが偽薬だったら犯罪である。また純正薬に仮に問題があったとしても売る店が悪いのではない。その場合は製薬会社の薬害事件にすればよい。ほとんど100%近くは薬が認可どおりで問題ないし用法用量を知っていたにもかかわらず死んだということになる。
そういうのは健康状態に変化があったのに医者に行かないか予知できない何かが突発したからで、「あいつはバイアグラ飲んで運悪く死んだそうだ」と話題にはしても薬のせいにはならないと私は思っている。医者嫌いが健康診断も怠って突然末期がんだと宣告されたり元気な人が運動していて突然ばったりというのに似たようなものである。
私は大分前に前立腺肥大を内視鏡により切除する手術を受けたが、そのあと後遺症か逆行射精になりインポになってしまった。医者に訴えたらバイアグラ2錠を処方してくれたが、それ一回だけでその後は貰っていない。貰いに行けばあいつは月に何回だとか年に何回だとか思われるのも嫌だし、周りに人がいるいないにかかわらず薬の受け渡しでこれは何の薬でどうのこうのと言われるのも嫌である。
自己責任で結構、用法を守ればそれなりの安全が保証される純正薬をネットで買えれば、QOLが上がること確実である。
補足: なぜへの答えがないこと (H21.12.08)