屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.286 首相と高級ホテルのこと  (H20.10.23)

総理官邸でのぶらさがり記者取材の質問が、麻生首相はよく高級ホテルのバーを利用するがそれは庶民感覚からずれていると思うがどう思うかというような内容だった。首相は高いと言うには当たらないし、記者やSPなどがついてまわって迷惑がかからないところとして適当であると思うと答えていた。

こういう質問をする記者あるいはそれを許す記者クラブや新聞社などは、国民を愚民化するお先棒を担いでいるように見える。自分の国の首相を最高級の格式で遇することに文句を言うようなもので、自分たちで首相の価値を貶めている感がある。 私は一国の首相が高級ホテルを利用して当然で、それを非難する人は自国の最高責任者をそうと認めていない気がして情けないと思っている。

国家の最高責任者に国家の重要問題について質問せず、くだらないひがみ根性の価値観で自分たちが庶民的と言って下に見ているいわゆる庶民におもねる。反対意見を言うとあいつは金持ちだからと言われかねないからそれが口封じみたいになって反対意見は出にくくなる。それを知ってやっているのである。首相をわざとくだらない議論に誘い込んで失言を誘いそれを言いふらせばそれに踊る庶民もいる。それをバックに自分たちの権威を誇ろうとしている下劣な根性丸見えである。

また自分たちは平均的な庶民より待遇はよいはずである。記者自身は知らないがそのトップの社長などは高級ホテルを利用していないはずがない。それを隠して貧しい振りをして質問しそれを報道する。偽善的でもある。

私は麻生首相のスタイルが好きではない。しかし貧しさを体験しないものは貧しいものの心情を理解できないから首相を務めるには疑問だという類のはなしには与しない。芸能・ゴシップメディアは別としても、まともなメディアはもっと天下国家の観点からまじめに首相の理非を論じてほしいものである。


 
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