屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.258 家庭用商用車のこと    (H19.12.17)

今年も12月になって車検の時期である。我が家はバンなので初回を除き毎年車検を受けなければならない。なぜバンにしたのかと言えば、犬を飼ったのが切っ掛けだがそのときいろいろ屁理屈をつけてバンがよいと納得しようとしていたものである。曰く、まずラブラドールを乗せるので汚れても良い犬用スペースがとれること、屋久島では粗大ゴミをゴミステーションに運んだり大きな買い物をしたときに運べないと困る、また人が来島したりしたときに乗員4人分の席は必要、そしてさらに年5000kmくらいしか走らないから効用から見ても購入価格が安いにこしたことはない、というようなことである。

それで小型車・バンにしたのだが、乗用車は2年ごとだが商用車だから毎年車検に出す、そういうときよくそんなに走らないのに毎年金がかかって大変だね、ワゴン車にすれば良かったのにと言われたりする。私はワゴン車は高いからバンにしてしまったと言い訳するのだが、購入時には維持費を含めた総費用は同じ使用条件なら乗用車も商用車も変わらないだろう考えてバンにしたのはまずかったかと気になるようになってきた。

そこで、使用状況によって変わらなそうな費用だけで経済性を比較してみた。ワゴン車はバン相当の最低グレードで車両購入費(諸費用込み)150万円とする、一回目車検(3年後)、二回目からは2年ごとで一回約10万円、税金毎年3.45万円で、10年終わるまでに219.5万円(=150万円+10万円*3.5回+3.45万円*10年)かかる。バンは実績で車両購入費(諸費用込み)120万円、一回目車検(2年後)、二回目からは毎年で一回約7万円、税金毎年1.43万円で10年終わるまでに190.3万円(=120万円+7万円*8回+1.43万円*10年)かかる。なお、私がバン購入前に所有していた乗用車と今のバンの排気量は同じであるから、相当車格としてワゴン車車検時の費用はむかしの乗用車の出費の平均的な値としている。

この結果ではワゴン車219万円に対しバン190万円、10年間で30万円くらいバンの方が有利である。費用算定に抜けや誤りがあって両者であまり変わらないかもしれないとしても、私がバン購入時自家用の乗用車と商用車で利用者の負担があまり変わらないあるいは商用車の方が若干有利になるように税制や車両価格などが設定されているのではないかと漠然と思っていたその直感はそんなに外れていないように思われる。これでワゴン車にした方が良かったかどうかと気にすることもなくなってすっきりした気分である。


 
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