屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.255 賞味期限のこと    (H19.11.05)

白い恋人も赤福も食ったことはあるが、腹をこわしたことはない。12年くらい前に賞味期限表示が決められたそうだから、それ以降に食ったものは偽装表示前の賞味期限が過ぎたものだったかもしれないが腹をこわしたことはない。先日も賞味期限が一ヶ月以上過ぎている赤飯パックがあったので食ってしまったがなんでもない。年取ってきてあまり食わないから袋詰めのお菓子もよく賞味期限切れになるが食っても今のところ身体が変になったことはない。世間でも賞味期限偽装表示にともなう実害報告はないようである。

どうも賞味期限というのは適当なものらしい。ただの食品の表示項目として法律で規定されているから何らかの日付をメーカーの責任で表示しているというもののようである。だから多分メーカーが消費者から味が変とかいう文句が出なそうな期限を設定していると思われる。期限が過ぎて食って味に変化があったり体調を崩しても賞味期限を過ぎていれば食った方が悪いと言えるからメーカーにとって都合のよい安全弁だという面もある。

しかし食品で缶詰などの保存食品類のように賞味期限がずっと先でも不思議でないものは別にして、普通の品物にずっと先の本当の賞味期限を表示すると製造年月日を見てあまり時間が経っていると買うのを躊躇してしまう人もいるから売れ行きに影響する。だから各メーカーそれぞれ本当の賞味期限とは異なった適当な賞味期限を表示しているに違いない。そういう観点から見れば、本当の賞味期限がずっと先の品物が表示の賞味期限が来て売れ残ったら 、それを再利用してまだ余裕のある本当の賞味期限以内に再表示した品物を製造するところも出てくる。

多分それが実態で、だからそれを買って食った消費者に実際は何の害も出なかったのではないかと思われる。しかし古いものを新しいと言って売るメーカーの姿勢は信用できない。私が思うに、売れ残りを最小限にするマーケッティング・生産計画が出来るメーカーは短い賞味期限表示でよいが、それが出来ないメーカーには賞味期限を本当の賞味期限まで延ばさせる。そのためには賞味期限切れの売れ残りはいずれの場合も食えないものとして本当に処分するように決めればよいと思われる。賞味期限が長くて売れ残りが多くなるメーカーは淘汰されるのが嫌なら賞味期限を短く表示できるよう管理能力をあげるか規模を縮小することである。

消費者が新しいものを求めすぎなのも問題かも知れないが、メーカーお任せの表示規定だけの適当な賞味期限ではあまり信頼できないから新しいものを求めすぎることになっている一面もあると思われる。賞味期限に信頼性が出てくれば消費者の意識も変わって 徐々に適正な賞味期限表示になってくるかもしれない。いまはどうも賞味期限の定義も曖昧らしい。これ以降食ってはいけないという消費期限に統一して新しいのを買うか値引きされたりした古いのを買うかは消費者の自己責任というのが私には分かりやすい。


 
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