社会保険事務所に年金掛け金納入の領収証あるいは納入したことを証明する何かを提示すれば証明された期間全期間が加入期間と認められることになるようだが、領収証がないと証明するのはなかなか難しいと思われる。加入記録を宙に浮かせたのは社会保険庁であるのに、そのミスを加入者が領収証などの証拠を見せないと修正しないようである。私の場合年金の加入履歴は問題なかった。妻ももうすぐ受給の申請するのだが事前に送られてきた書類によれば加入履歴は問題ないようである。
さてお役所関係の領収証のことだが、払った払わないというような問題が起こったとき大丈夫なように私はなるべく口座引き落としにするようにしている。ほぼ一生にわたって何から何まで領収証を保管するのは面倒なことである。こういうやり方だと預金通帳だけを保管しておけばいろんなケースで証拠になると思うからである。しかしそうやっている人でも年金加入していて掛け金を払ったのに払っていないことになっていると気づいて納入したと証明しても遡って5年までしか納入したことにならなかったのだから、時効5年の規定を廃止するくらいは当たり前である。
私たちが品物などを買ったりする取引では、お金と品物を交換するのが主だが大体支払わなければ品物はもらえない。だから領収証も買い物控えとしてそんなに長期間保存することはない。税金の申告に必要なものなら一年程度である。だから長期にわたって領収証を保管するようなことはあまりしない。特別通知などがなければ問題なかったとして領収証を用済みにする。それが庶民の感覚である。そんな庶民の感覚が咎められ、お役人の大失態が咎められないのは片手落ちで庶民の感覚に合わない。政府の支持率も落ちるはずである。
私はお役所関係で一度納入したのに納入していないと督促されたことがある。30数年以前のことである。ある時自動車税の督促が来た。私はすでに納入している。その納入証明で車検も受けている。だから領収証は捨ててしまっている。そこで県の自動車税の事務所かなんかに納入していると電話したら領収証を出せと言われたのである。納入はしたが領収証は持っていない、車検も受けたからそちらの間違いだと思うから再度調べてくれと伝えたのである。
後日税事務所から納入を確認したという連絡の手紙が来て、その連絡だけではなく今後は領収証をきちんと保管せよというお説教が書いてあったのである。それを見て役人の自分のミスを認めず相手の不備をあげつらってメンツを保つやりかたに腹が立ったものである。私は以来お役人がミスなり不始末をしでかしたときの対応を見る度にそのことを思い出すのである。