屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.244 屋久島(135):撤退ばなしのこと  H19.05.21)

4月頃散歩をしていて気がついたのだが、県道のバス停の従来ポールの反対側にも新たにポールが立った。新しいポールは従来会社のものとは違う会社のものである。ポールに付いている時刻・路線表示を見ると山登り・山下りで朝夜各一本運行することになっている。縄文杉登山口へのバス路線ということらしい。

知っている人に話を聞いたところでは、従来会社は不採算路線を理由に撤退したということである。そこでその路線を別の交通会社が運行することになったらしい。屋久島ではホテルや高速船を営業している鹿児島一と言われる企業グループの従来会社が路線バスを運行していたが、ここで新たに別の観光バス をやっていた会社がほんの一部ではあるが路線バスに進出したことになる。最近観光バスについてはさらに一社、新規参入した高速船会社の系列が運行を始めたようである。

従来会社の企業グループでは高速船で競合他社が参入するときに一悶着あったし、それ以前あるいは並行して他の場所でも交通関係の営業を撤退するしないで悶着があったから、交通関係事業の立て直しにも苦労しているようである。その企業グループは大分前から経営状態が芳しくないというはなしがあって、最近は一部ホテル事業から撤退するとかで、種子島と屋久島のホテルもその対象になっているようである。以前の噂では営業権を譲渡するだけというはなしみたいだったが、最近の噂では不動産も含めて処分する方針らしいということである。

その関係でか、我が家の西方の隣集落でその企業グループが開いていた公園は昨年閉鎖された。しかしまだその付近の畑については利用しているようなので、作業している人にそれとなく事情を聞いてみたが、現地従業員に対する先行きについての説明はなくどうなるか分からないということである。

地元でもその企業グループの会社との間で土地の譲渡とか何らかの契約をして未だその契約が完結していないところもあるようで、そのなかで今後の動向が気になって今のうちに決着をつけておかないとうやむやになって損してしまうことになりはしないかと対応を考え始めているところもあるようである。

補足: ホテル譲渡断念のこと  (H20.04.12)

本文の鹿児島一と言われる企業グループのホテル事業譲渡ばなしの件、計画の核である屋久島のホテルの譲渡については昨年外資系ファンドと合意していたものの、昨今の世界金融危機で資金調達が難しくなりファンド側が買収を断念したらしい。他の事業譲渡の対象だった種子島いわさきホテルと霧島いわさきホテルは引き合いだけに終わったようである。当該企業グループが営業を継続するようである。 屋久島のホテルは高級リゾートホテルにするというはなしもあるらしい。


 
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