普通は船が着いたらその日に配られるのにまだ船が着いていない時間に配られて来たのでおかしいなと思いながら、届いた封筒を開けて同封の伝票を見たら発送手配日付欄が10日も前の日付になっている。一週間以上かかって届いたことは疑う余地がなさそうである。今までにも何回か届かなかったり遅れたりすることがあってその都度発行元や発送元にクレームを付けていたのだが改善の気配が無いので、今回を機に運送業者現場の配達管理に上からメスを入れてもらわなければダメなような気がして運送会社の本社にクレームのメールを打った。
「末端の田舎では従業員が個人に荷物を預けて配達を頼んでいる気配がある。以前届かないので発行元に問い合わせたら郵便速達で再送してくれた本が一月位して近所のお宅の旗を出している商店から出てきたこともある。まったく出てこなかったものもある。DMだったらなくなってもこちらには分からない。あってはならないが、そんな類と思われて従業員が個人に預けて配達を頼んでそれが放置されたりしている疑いがある。」 こんな趣旨のメールである。
翌日になって地元の配送センターから電話があった。担当の配達員が島外へ出かけたが配り忘れたものが帰ってくるまで放置されていたようである。個人が配達していることについては、繁忙期には契約して近所の商店や個人に配達を依託しているそうで、今回配ってきた人はその契約していた人ということである。個人が配ることは理解したが、遅れたり届かなかったりするのは問題だから何とかしてほしいと言ったら何とかするということだった。
こちらから届かないとのクレームで本の発行元も運送会社本社に問い合わせたのだが、配達員のミスと言われて納得したらしい。何回も同じようなことが起こっているという私の訴えを重く見ようという姿勢はないようで、突発の地元の配達員のミスという言い訳で事態を収拾したようである。また運送会社は我が家へのメール便については他に委託しないで配達すると言っていたそうである。それが何とかするということの答えらしい。多分あるであろう信頼性を確保するための(委託の方法も含めた)配達管理基準の厳密運用にメスを入れることを期待していたのだが責任追及は配達員どまりになったようである。
こういう未配達・遅配のトラブルの経験は今までのところ郵便局ではない。郵便局への信頼は抜群である。だから未届けの場合郵便速達で本の発行元も再送してくるのだと思われる。郵便局と運送業者とのその信頼感の差は、思うに郵便局関係職員と運送業の臨時配達請負者などとの業務に対するプライドに差があるからではないかという気がしないでもない。例えばそういうような想像力を働かせてその根本要因を追及し対策を考えてほしいのだが、運送会社はその答えから見るとそう深刻に考えていないようである。
かなり以前からこういうことがある度に運送会社で信書配達をすることになったら大変だという気がしていたが、その印象は消えない。
補足1: 個人だと公表しないらしいこと (H20.12.25)
ニュースによると、岐阜県大垣市にある営業所の委託配達員の女性(54)がクロネコメール便3254通を配らず自宅に持ち帰っていたとヤマト運輸(東京都)が発表した。女性は「体調が悪かった」などと釈明しているらしい。滞留していた配達物は08年7〜12月に計935の法人から発送されたもので、発送主などからの問い合わせで発覚したとのことである。我が家の例から見てこういうことは頻発していると思われるが、一回の被害本数が少ない個人のクレームは現場注意でお茶を濁しているように思われる。
ヤマト運輸は今回通信販売のカタログなどが多かったということでか、「配達員の家庭を適時訪問するなどして再発防止に努める」と言っているらしいが、その程度の対策では少々信頼性に対する意識が低いと言わざるを得ない。配達物の受け取りと配達完了報告を当日営業所で行い、留守などで配達できなかったものも含め営業所ですべて把握管理できるようにすべきである。我が家の場合、購入した本などの入ったメール便が行方不明になったり忘れたころに配達されたこともあったのである。
補足2: 自宅に2000通以上放置のこと (H21.10.15)
今日のニュースによると、北海道・西帯広センターの男性社員(59)がクロネコメール便2119通、宅急便19個を未配達のまま自宅に放置していたのが発覚したとのことである。出社から退社までは業務というように管理されない配達員の意識があまいからこういう事故が発生すると思っていたら社員でも発生しているようである。二年半前に本文にあるようにクロネコの本部に問題提起しているのに社員でも発生しているところを見ると本部自体の問題意識
も低いのではないかと思われる。