以上から、移住世帯の出費を見積もる。初年度は、
不動産取得費 2億円(2000万円X10世帯)
一時消費 8400万円(840万円X10世帯)
生活費等 3300万円((290万円+(33万円+1.7万円)X2人)X10世帯)
計 3億1700万円
次年度は不動産取得費・一時消費は同じだから、新しく移住してくる世帯の生活費等3300万円が前年度に上積みされる。
2年目 3億5000万円
3年目 3億8300万円 という具合になる。
10年目は 6億1400万円
以上、移住者の出費の大半は不動産等取得費で、不動産会社(たまに個人)との土地の売買費用と工務店・電気店などへの家屋建築にかかわる費用である。規模は毎年3億円弱である。生活費等については、初年度3300万円、毎年3300万円づつ増えて行き10年目には3億3000万円となる。
これらが順次50%づつ何回転かするとして約2倍の生産活動になるとすれば、初年度6億円くらいの生産活動に相当し屋久町の総生産を3%くらい押し上げることになる(屋久町平成14年の総生産約190億円)。誘致活動で移住者が2倍になったとしたら、12億円くらいの生産活動で総生産を6%くらい押し上げることになる。10年目には総生産を12億円くらい、誘致活動で移住者が2倍になったら24億円くらい押し上げることになる。