屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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 No.234 IP電話トラブルのこと  H19.01.08)

我が家の電話はADSLを導入してからIP電話になって数ヶ月経った。問題なく使用していたが昨年12月半ばのこと、妻の実家に電話したら二日前には正常につながったのに、その日はどこかの店屋の留守電につながって「本日は休業しております。・・・」というメッセージが聞こえて来て、かけた電話番号(NTT固定電話番号)につながらない。電話機の電話帳を使ってかけても、番号をプッシュしても同じで実家につながらない。携帯でかけるとつながる。これはIP電話のトラブルかと試しに実家の電話番号の前に0000を付けてIP電話にしないでかけるとつながる。

IP電話のシステムについてよくは知らないがつたない知識で想像するに、多分IP電話でNTT固定電話番号の相手に電話をかけると、インターネットにつながったどこかに相手の電話番号と相手につなげるための回線の対照表があって、それに従って相手がIP電話ならIP電話でつながり、相手がNTT固定電話なら相手の近辺でインターネットから固定電話回線につなぎ変えて相手の固定電話につながるということになっていると思われる。

そうだとすると今回のトラブルは、実家の固定電話番号の接続回線対照表に間違ってどこかの店屋のIP電話回線が登録されていることになる。私の場合、IP電話を開通させる設定をするとき、プロバイダーのユーザーID、パスワードで開いた設定画面で固定電話の市外局番しか入力欄がなかったから、電話回線とそれにつながっている固定電話番号は、NTTから送付されたADSL申し込み確認書類にある「ご利用電話番号」と「請求先電話番号」(私の場合は同じ)になっているはずである。

そうだとすると、店屋が申し込み時に電話番号を間違えて申し込みをしたか、NTTあるいはプロバイダーが申込処理時に間違えて登録した可能性がある。店屋にブロードバンド回線の工事をしてその回線に妻の実家の固定電話番号登録してしまった可能性がある。そして店屋がIP電話経由で有料通話をした場合妻の実家に請求書が行く可能性がある。

そこで二日後にNTT固定電話番号の実家にIP電話をして出た店に、お宅はいつIP電話にしたかと聞いたら、二日前の休業日にしたということである。私がお宅の電話の設定がおかしいようだと言ってもなかなか信用しない。お宅の電話番号は何番かと尋ねると市内局番の末尾一桁が違うだけであとは妻の実家の番号と同じである。XXX-XXY-XXXXのYのところだけ違うのだから間違った可能性が濃厚である。

IP電話で店屋から妻の実家に電話すれば自分の所に電話がかかることになるからおかしなことになるはずである。正常にかかればこういう名前の母が電話に出るはずだが出るかどうか試してくれとしつこく頼んだら、店屋から妻の実家に電話してみたらしく、後刻確認の電話を入れたらうまくいかない実情を理解したようでNTTに連絡して調べてもらうことにすると言うようになった。私は店屋とのやりとりと平行して自分が利用するプロバイダーと連絡をとっていたのであとはその対応結果を待つことにした。

翌週プロバイダーから電話があった。トラブルはプロバイダーの責任です。お客様の方の責任ではありません、もう対処しました。今後このようなことのないようにいたしますと謝罪の言葉があった。しかし聞いてもどんな理由によるのか言わず、こちらの責任です、申し訳ありませんでしたばかりである。だからトラブルの原因が何なのか分からずじまいだが、もし接続制御情報がきちんと管理されない恐れがあるIP電話システムということならば、今後電話はすべてIP電話みたいになるといわれているなかその欠陥が問題になるのではないかと思われる。


 
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