屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.221 屋久島(121):電柱移設のこと  H18.08.28)

もう5〜6年かそれ以上になるが、道の曲がり角を改修してもらった時のはなしである。

我が家はT字路の角地にある。T字路は直角でない。我が家は鈍角のコーナー側である。反対側の鋭角コーナー頂点に電柱がある。車は農道に続く細い公道から鋭角コーナーを曲がって住宅用開発地取り付け道路に進入する。取り付け道路の方は道幅が十分広い。だから開発地に入ってくる時は大型トラックなどでも容易に曲がれる。しかし帰りには大型トラックなどは取りつけ道路から狭い公道に鋭角で曲がるのは難しい。電信柱にこすったりこすりそうになってから今度は何度も切り返しをする。そのたびに我が家に車両後部をぶつけられるのではないかとひやひやする。

そこでなんとかしたいと開発業者相手に道路改修の道を探って何年かした頃、鋭角コーナー側に家が建ち人が引っ越して来た。そこで私がその家に事情を説明したところ鋭角コーナー頂点部の土地を提供してもよいというはなしになり、業者との改修ばなしに進展があった。

業者を含む三者で現地を見て話し合いをした結果、土地は鋭角コーナーの家で提供する、私が電柱の移設費を負担する、業者は取り纏めと道路改修作業をするということになった。そしてこの後のことがいまだに引っかかっているのだが、後味の悪い成り行きとなった。その後の進展は以下のとおりである。

業者との間で取り決めた計画進行手順は業者が図面を作り、土地提供者と私の現地確認のもと杭を打つ、その後具体的作業にかかるというものである。私は土地提供者がどこをどうするか目で見て納得してもらってからやりたい、具体的な寸法案を持っているのは私だけなので、私が勝手放題に決めてしまうことになるのを避けたかったからそうしてもらうように取り決めたのである。

しかし突然JA電気係が来て電柱移設位置を表示せよとか、約束の手順と異なる動きがある。土地提供の範囲確定がまず始めのはずだが、前提が確立しないうちに一方的にことを進めるのかと業者担当者にクレームをつけた。

それに対する業者担当者の回答FAXに以下のような文がある。「三者で大体の現場の位置も確認しているので更に三者立会いの調整は必要ないと考えていました。」 つまり業者が約束はしていても自分が必要ないと考えれば連絡相談もなしに勝手に自分の判断で約束を変更していいと考えていることをこれは示している。非常事態ではないし時間もある。人の土地をただで提供してもらう、人の財産に手をつけるのである。大体では土地提供者にすまないと私は思うのである。

そしてその他の文には以前からよく文句ばかりつけているが当社での負担も相当ある、おまえの言い方は好意を無にするものだというようなことが書いてあった。しかし費用や作業分担は私が強制したわけではない。私が分担案を出したがそのとおり決したわけではないし、額を提示してきたのも業者である、当方の要望を考慮した取り決めをしたのは業者を含むそれぞれの意思である。

業者としてはその取り決めをするに好意的に対応したことは否定しない。私も感謝の念は持っている。しかし好意的にした約束は一方的に変えても良いというものではない。多分当時の担当者一存での言い分だと思うが自分が実行手順の約束を破った問題を私への非難にすりかえている。

担当者が独断で自分の仕事をはしょった、だから自分の非を非難されてこういう感情的反応が返って来たのだと思われる。私は感情的な領域に入りこんでしまうとこじれると思い下手に出て、そのまま成り行きに任せたが土地提供者の不信を買ったのではないかと今でも後味が悪い。

(以上のほとんどの部分は当時すぐ書いたものだが、業者の担当者といざこざになるといけないかとお蔵入りにしていたものである。担当者がいなくなってだいぶ経ったから、今回むかしのものを時制を修正、加筆して載せることにした。)


 
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