屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.212 屋久島(118):学童被害防止のこと  H18.07.03)

5月中旬小学校のスクールガードの依頼を受けて、妻が子どもたちにメンバーを紹介する朝礼に出かけたときのことである。校長室が分からないので、子どもに聞いたところ、ご案内いたしましょうかと丁寧に言われたそうである。教えてくださるだけで結構ですと言ったのだが、教えてくれてから心配そうに後をついてきてくれたので、入り口でこちらですねと言うと、右側の入り口です、スリッパをお履きくださいと言って去って行ったそうである。

妻は躾がよく行き届いているその親切な態度に感心したそうである。また朝礼でも生徒数が少ないこともあるかもしれないが、騒ぐ子もなく話をよく聞いて行儀がよかったそうである。後日、道で校長に会ったときにその話をして褒めたら、当校の生徒はみなきちんとしている、少々覇気が足りないのが心配になるくらいだということだった。本当はもっと活発な子どもが居るのだろうが、みな学校ではよい子にしているようである。

さて、きちんとした態度の子どもについての犯罪防止の観点からの感想である。私たちがスクールガードをすることになった小学校では、子どもたちは被害者になる可能性は低いだろうと思われる。学校での様子やパトロール中に見かける子どもを見てそう思うのである。

誰かのブログで、人を襲ったことのある受刑中の犯罪者にいろいろな歩行者の映像を見せて誰が襲われ易いか答えてもらい、襲われ易い人の特徴を調べた研究の話を読んだことがある。それによると年寄りや子どもや女性が選ばれるかと思いきや、頑強な男性でも襲うならこいつという対象になる、体力のありそうな人とかと強そうな体形の人でも対象に選ばれたそうである。そして、その襲うならこいつと選ばれた人たちの特徴は、その人たちの歩く姿勢にあるということが分かったということである。

ペタペタ、デレデレ歩く、要するにしっかりした姿勢で歩いていない人が、路上で人を襲ったことのある犯罪者に襲うならこいつと選ばれたということである。体力・体形・男女・大人子どもに限らず、姿勢を正して歩けば犯罪被害者になる可能性は低いということである。人の歩き方・姿勢にはその人の生き方の姿勢も表れてくる。だから、きちんとした態度、登下校時に見かける子どもたちの様子を見て、この辺の子どもは犯罪被害者になる可能性は低いと思ったのである。

私たちのスクールガード・パトロールはここでもやってますくらいの体裁的なものだが、それで多分大丈夫だと思われる。


 
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