屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.205 屋久島(114):アスベストのこと  H18.04.10)

屋久町の役場の一画にある中央公民館が改修のため大分前から使用中止になっている。多分今年に入ってからである。妻がコミュニティクラブのヨガのクラス参加していて、毎日曜日中央公民館へ行っていたのだが、場所が変わって保健センターになった。選挙で保健センターが使えないときは、どこかの集落の公民館になったと連絡があったが駐車場が確保されているのか心配で欠席したようである。また中央公民館内にある町の図書室も工事の間利用中止とのことである。

妻は塗装でもしてきれいにするのではないかと思っていたようで、役場の一画にある保健センターに行くたび中央公民館の方を見てみるのだが、一向に足場を組むでもなし、外から見ては何もしていないので、工事期限は3月末ということだがどうなっているのだろうと不思議がっていた。そうしたら3月になってから盛んに役場の放送が流れて、中央公民館でアスベストが使用されているのが見つかって、その対策工事のために日程がずれて4月末までかかるということである。

妻はアスベストと聞いて、引っ越してきたときも相当古いようだったから剥がれて舞い散ったりしていて自分に影響がないかと気にしたが、中央公民館に行くのは週に一回2時間くらいだから問題ないのではないかと言っておいた。しかし製造や工事でアスベストに接するのと格段の違いがあるにしても、出来上がった建物利用でのアスベストの危険性はどのくらいのものなのかは気になるところである

建材(石綿スレート屋根葺材、窯業系サイディング材、ケイ酸カルシウム板軒裏材、ロックウール吸音板天井材、Pタイル床・・・平成16年製造などが禁止)は固化されているため、通常の状態では含まれている微細な石綿が飛び散らず、人がアスベストを吸い込む危険性はほとんどないそうである。しかし老朽化して割れていたり、切断などでキズが付いた場合は注意が必要らしい。中央公民館はPタイル床で損傷部分もあったから少しは気にしないといけないかもしれない。

吹き付けアスベストは、露出して使用されている場合、劣化等によりその繊維が飛散するおそれがあるが、天井裏や壁の内部にある吹付けアスベストからは通常室内に繊維が飛散する可能性は低いということである。ちょっと見では中央公民館に吹きつけは見あたらなかった気がするのでこちらは心配ないかもしれない。今回見つかったのは建材なのか吹付けなのか知らないが、何あるいはどこにアスベストが使われていたのかとか、状況はどうだったのかは公表したほうがよいと思われる。

ところで、アスベストはその約9割は建材として、耐火被覆材や防音材、屋根材、外装材、内装材、保温材などに使われてきたそうで、有害性の高いとされるクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)は平成7年に使用禁止、クリソタイル(白石綿)なども平成16年原則禁止となっている。我が家は平成7年1月に引っ越してきたから平成6年建築ということになる。有害性の高い建材が使用されている可能性があるのでこちらのほうも気になるところである。


 
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