屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.196 屋久島(111):同名で誤解のこと  H17.12.19)

最近のことである。ある会合で隣り合わせた同県から移住して来たKMという人から、XXさん(私の苗字)、向こう(相手が住んでいたところ)でXXさんのはなしはよく聞いてますよ。いろんなところで屋久島に行ったXXさんというはなしを聞いてますよ、とニヤニヤしながらなれなれしく言われたのである。

なになに不動産を知ってるでしょう。はなしは聞いてますよ、と言われても私には覚えがない。相手はその不動産屋からXXさんの話を聞いたり、あんたのことも話してあるよと言われているからなれなれしくしてきているようである。しかし私は相手の言う場所は車で通り抜けることは何度もあったが、住んだこともなければ知人もいない。知らない。私が世話になった不動産会社はなになに不動産ではない、どこどこ不動産だ、と言っているうちに思い出したことがある。

屋久島に移住してきた他の人で姓と名ともに私と同じ読みの人がいる。漢字で書くと違う。集落も20kmくらいは離れたところに住んでいる。多分私よりひとまわりくらい若いまだ50代の人らしい。そこで私と読みが同姓同名の移住者が他にいる。そのことを言って人違いではないかと言ったら、とたんに言葉が丁寧になってどうもすみませんと何回も謝った。その場はそれで済んだのだが、家に帰ってきてからどうも不快感が消えない。

私と何の関係もないKMという人が、私の身と他人の人生を結びつけて私という虚構の人間を作り上げ、私のことだと言ってぺらぺら他人にしゃべりまくられているのではないかという気分になったのである。ニヤニヤしながらなれなれしく言われたところに引っかかるのである。同名の人に何か浮いた話とか人に陰口やら噂話をされることがあって、それに尾ひれがついて本人じゃない私のこととして流布されたりしてはかなわない。

私と読みが同姓同名の人に私は面識がないが、噂では誠実そうな人だそうである。同県から来た人かどうかも分からない。だからその人とは違うかもしれない。隣り合わせたKMという人からはXXさんという苗字しか出なかったから、もしかしたら苗字だけが私と同じ人のことかもしれない。苗字だけが同じなら、私の住む集落にも他に移住者のXXさんがいる。電話帳を見れば屋久島にはXXさんは結構いる。その中に隣り合わせたKMという人の言うXXさんがいるのかもしれない。


 
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