屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.194 屋久島(110):事件二つのこと  H17.11.21)

屋久島で今年、今までに2件の殺人事件があった。一つは結構な年の知り合いの男同士が女をめぐっての口論の末、一方が相手の男を殺したという事件である。もう一審の判決も出たようだがその後の状況は知らない。

もう1件は20代の一人身の女性の嬰児殺しで、隠れて産んでから殺したらしい。出産で出血多量になったらしく入院、それを警察が監視していたが退院したとき逮捕されたらしい。過去にもお腹が大きかったのが急に小さくなって周囲でおかしいと思われていたなどという噂も聞こえている。

この二つの事件に共通のことといえば、男女関係のそれなりの結末のように見える。これらの背景はと考えていて、ある屋久島関係のメールマガジンの記事を思い出した。それによれば(女性についての話題でのことだと思われるが)、ある人の周りでは離婚経験70%、若いうちに結婚し子供を産んで、(何年後かははっきりしないが)子供連れで離婚しているケースが本当に多いが、再婚も多いのでみんな明るいというような記事である。

こういう話から推察するに、若くして情熱で恋に落ち結婚したとか子供ができて結婚する人が結構多いのではないか。そして年を追って暮らしているうちに熱が冷めてきたりあるいは互いの成長の方向が離れてくると結婚生活を維持するに耐えられなくなって離婚することが多いのではないかという気がするのである。

結婚経験者の70%が離婚経験者、そのうち何割が再婚しているのか知らないが、再婚していない人も結構いそうな気がする。ある人の周りの状況を軽々に全体に当てはめてしまうのは危険だが、傾向としては若い男女が情熱のまま恋に落ち結婚あるいは子をなして結婚するから、冷静になってあるいは新たな恋が勝ってその後別れるケースも多いのではないか。その結果ある程度の年になっても男女とも恋愛の機会も多く再婚も多いという見方もできそうである。

そういうことであれば、いい年をした男同士が女をめぐって鞘当することも当然起こるだろうし、離婚の多い原因とも思えそうな妊娠して困るような男女関係が生じることもあり得る。鞘当の相手を殺したり、隠れて生んだ子を殺す事件は報道でも見聞きした気がするから、世間でも屋久島でも起こることに変わりはないのかもしれないが、人口1万4千人くらいの屋久島で2件も殺人が続くのは、率が高すぎるのではないかという気がしないでもない。

それで世間よりは率が多いから話題にしたと思える結婚経験者の70%が離婚経験者というはなしが気になってしまったのである。離婚率や事件発生率が世間相場とどう違うかとか、それらの間に関連性があるかどうかとか、統計的なことは分からない。ただなんとなく関連が気になったのである。


 
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