屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.187 笑うこと (あるいは iPod のこと)  H17.09.12)

笑うと眠っているよい遺伝子が活動をはじめて、他の病気にかかわる遺伝子の働きを抑制するので身体に好いという話をあるTV番組でやっていた。私も生活習慣病も気になる年になってきた気配がある。そこで持っている落語のCDでも聴こうかと思うのだが、家にいる皆がそれを聴こうという気が無ければCDプレーヤーで大きい音を立てるのは気が引ける。

そこで今評判の iPod を購入し、それにCDから落語をコピーして就寝時に聴こうと思い立った。むかしはディスクマンで就寝時音楽を聴いていたこともあるが、当地に来てからは畳の部屋にしたのでサイドテーブルも無いから電源ケーブルをつないで置きっぱなしもできないし、聴きたい候補のいくつかのCDを置いておくこともできない。そこで iPod なら手軽に使えそうだからと思い立ったのである。

インタネットでApple Storeから購入した。ただCDをコピーして聞くだけでよいのだから標準構成(本体とUSBケーブルとイヤホンとソフトCD)である。たかがミュージックプレーヤーだから家電製品あるいはゲーム機から派生した商品のようにユーザーが悩むことなく使えるものと思って購入した。同梱のぺらぺらのマニュアルらしきも簡単ですぐ使えると思い込ませるものがある。

しかしそうは問屋が卸さなかった。私のPCはWindows(XPsp2、USB2.0)で要件に合っている。ウイルスバスターを終了させて、CDからソフトをインストール開始しiPod 接続指示でUSBに接続したら、しばらくして「assertion b failed at ¥iPodDeviceCommn.cpp line 166」というメッセージが出てそれを確認したらインストールがキャンセルされてしまった。

そこでiPod を接続せずソフトをインストールし、PCを再起動してから、iPod を接続したら「復元」だけが選択できるようになったウインドウが出たから「復元」を実行したら、しばらくして「ファームウエアのアップデートに失敗しました。ディスク書き込みエラーです。」とメッセージが出て、iPod が使えるようにならないのである。

Apple のWindowsサポートに電話してトラブルを告げると、トラブルのメッセージの理由を検討するでもなく、ほかのコンピュータでやってみろと言う。2台も持っているわけはないだろ、メッセージの意味するところは何か調べてどうすればよいのか教えてくれというと、何回か調べては待たすことしばし、何かのソフトが干渉している、iPod は正常なのであとは自分でやれということである。

出荷した、iPod はほとんどの場合正常だと思われる。正常ならサポートしないと言うならサポートは何のためにあるのか。iPod が正常でもちゃんと作動させられないユーザーにiPod を使えるようにサポートするのが役目ではないのかと悪態をついてしまった。

ソフトの固有名は無理だということは分かっている。こういう類のソフトは干渉する可能性ありくらいは教えてもよいのではないか。たかがミュージックプレーヤーなのにPCのOSもどきでトラブル解析をしなければならない商品は私の想定外である。

PCの構成や組み込みソフトは人により多種多様である。それは考慮済みの遊び道具のはず、Apple明示のシステム要件に適合していたらPCと絡んだトラブルは起きないよう工夫はしてあるはず、だから万一トラブル発生ならとことん対応しようとするはずと思っていたらその期待は裏切られた。

私はUSBで外付けするHDDを使用している。何の問題もない。そのHDDを外してUSBにiPod を接続すると使えない。どう見てもiPod の(付属ソフトを含む)製品コンセプトに欠陥があるとしか思えない。そう嘯いても使えないままは悔しい。私のPCには内臓のメモリーカードリーダーがついている。カード取り外しのとき大容量記憶装置とかディスクとか表示が出るので、これが内部でUSBになっていたりして、iPodのソフトがそういう状況ではきちんと動作するようにつくられていないのではないか。

そこでオプションのFireWireケーブルを購入しiPodを接続したらうまくいった。しかし標準構成で基本機能が動くのは当然、機能拡張のためにオプション部品はあるという思いの私には、Appleの言うPCの要件を満たしているのに標準構成iPodが使えないということに納得がいかないでいる。


 
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