屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.169 屋久島(94):訪問調査のこと H17.03.07)

数ヶ月前のことだが、鹿児島の大学生がIターン者の調査ということで回ってきた。玄関先で名刺と調査趣意書の入ったクリアシートを見せて自己紹介した後、質問用紙に従って質問があり私はそれに答えるというかたちの訪問調査だった。質問の内容から見るとIターン者の過去・現在の属性と移住理由との関係を分析しようということらしい。卒業研究のため何人かの学生が指導教官と一緒に屋久島に来て何日かかけて調査しているとのことであった。

こういう調査は、答える方としては対応しやすい。人格をのぞこうというような気配があると用心してしまうのだが、玄関先で立ち話的にビジネスライクに聞き取るだけだし、利用目的がはっきりしていて何を分析したいのかも大体分かるので協力しやすい。

こういう類の構えないでよい移住者実態調査は過去にもうひとつあった。群馬の方の大学院生ということで返信用の封筒を添えた調査票が郵便ポストに投げ込まれていたことがあった。区の役員に聞いて対象となる家に投げ込んだと調査趣意書に書いてあったが、一人で屋久島中のすべての家を回るのは大変だからそういうやり方をしたものと思われる。大学院生ということだったから分析結果で論ずる中身は一味違ったものになっているのかもしれないが、調査内容としては鹿児島の大学生と似たようなものだった気がする。

違ったタイプの調査としては京都の方の大学生だったが、メールでアポイントをとって訪問してきたことがある。私のホームページを見てかあるいはホームページを持つ屋久島関係の業者に接触して調査に適当な人間として紹介してもらってか、接触してきたものである。訪問してきたときに聞いたところでは、何人かの人にアポイントをとっているということだった。

この場合は家に上がりこんで話をしながらの比較的長い時間の調査である。趣旨を説明されたがこちらとしてははっきりしない感じだった。雑談的なやり取りの中に質問が混じっているのだが、分析しどうまとめるのか想像が付かない。こちらが意図を探るように話をしてもはっきりした感じがつかめない。文化人類学の授業関連だというから、TVで見たことがあるどこかの土人の部落に住み着いて観察してというような人格も含めての調査かもしれない。

用心して心の中をのぞかれないように、はったりやわざとらしいことを言いつつ、自分の真実と当たらずと言えども遠からずというような適当な対応をしたことがある。インタビューで個人の内面を聞きだしたいのなら、それ相応の目的とか利用の仕方を聞かないと気になるものである。未開土人の調査みたいに観察され解釈されるのを文明人は好まないから、大体は鹿児島や群馬の学生のような調査方法がとられているのだと思ったことである。

補足: 論文掲載のこと  (H18.05.22)

鹿児島の大学生がIターン調査で来たと思っていたのは、勘違いらしい。今日、先に調査した結果を用いた論文が学会誌に載ることになった、名前は出さないがデータを出してもよいかと了解を求めて家に来た。名刺をくれたのだがそれには九州大学・大学院とあった。


 
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