屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.149 屋久島(82):ご免のこと H16.07.21)

先日、小学低学年の孫からメールがあって、屋久島へ来たら一日種子島に行きたいということである。船の切符の予約はとか、この暑いのに行動予定はとか、気になって母親に確認の電話をしたら、思いつきで言い出したのだが言下に無理というのもかわいそうと思ってメールさせたので、私たちから無理そうだとメールしてくれとのことである。

今回はあきらめて。ただ行ってみてから行動するには難しいところだと思う。次の機会に、お母さんに頼んで計画をしてもらい、初め飛行機で種子島に行って遊んで、船で屋久島に来るのが良いと思う。と返事のメールをした。

私は、冬の季節に失業保険の手続きで妻と種子島に行ったことがあるが、歩いては大変だったし帰りの船を待つ間の時間つぶしに休む場所を見つけるのも大変だったから、この暑い夏に無計画に行動するのに付き合わされてはたまらない、という思いもある。

他にも大人相手で似たような経験がある。屋久島へ来て一日種子島へ行きたい。車はお前のを貸せ。フェリーで行くなどと言う。フェリーで一日で行って帰れる便はない。交通機関が車しかないこの島で車を持っていかれたらこちらの身動きがとれない。はじめに種子島へ行け。レンタカーを借りて行動しろ。屋久島へ来ても自分たちの行動にはレンタカーを借りろ。と返答したことがある。

車しか交通機関がない島で、ほとんど家族各人が車を持って行動しているようなところに来るのだから、自由に行動したいなら自分で車を確保することを考えて欲しいものである。都会のような気分で、行けば交通機関は縦横無尽、勝手気ままに行動できると考えられると困ってしまう。

またよく、屋久島へ行く。宿を調べてくれとか、案内してくれとか、こっちで航空券を予約してくれとか、一日種子島に行きたいとか、言われる。宿はインターネットで調べて知らせてやったことがある。行きたい、何々の手配してくれの頼みには、こちらで私たちが調べるよりインターネットで自分で調べるほうが詳しく分かる。前後の連携は旅行会社のほうが情報が豊富である、そちらで旅行会社に頼んだほうがよい、レンタカーも頼んだ方がよい、と言ったこともある。

それが私の本音である。屋久島にいるからと言って、屋久島・種子島観光オプションの詳細に精通しているわけではない。また私たちももう若くはない。人に動かされるのは億劫である。世話をするよりされるほうに回りたい。人を動かして楽をして、屋久島行きを楽しみたいという虫のよい話はご免被りたい。しかしなかなかその思いは伝えられない。


 
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