屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.131 先行きのこと H15.11.03)

衆議院議員選挙が始まった。今の政治に天下国家の大方針は無いようだから、私は自分の身に降りかかることにどうしても関心が行ってしまう。多分大方の人もそうだと思われる。天下国家の論では自分の先行きが想像しにくいが、目先の不安は生身に感じるからである。人はそういう目先の話題につられて投票するから政治の進歩は遅い。以下その政治の進歩を遅からしめている私が心配している目先のはなしのひとつである。

今のまま行けば、日本が破産する、年金制度が破綻するという話がある。国と地方の借金は膨大で、国民の金融資産総額を超えるようになれば、ハイパーインフレになる。100%の確率でそうなるという説もある。年金生活に入って気になるのはそのことである。政治家や経済評論家は、目先のことをいろいろ言っているが、こっちはそうこうして結局は行き着くところどうなるのかが一番の関心事である。今のところ安心できる着地点が私には見えない。

対策は金融資産を強い外貨で運用しながら事態を乗り切るしかない、つまり日本から資産を逃がして保全することを勧めている向きもある。しかし破産したら政府も外貨資産であろうが、保有資産を召し上げる税制で事態を乗り切ろうとするだろうから、資産の半分くらいは召上げられるに違いない。

そういう思いの人はかなりいるようである。カルトで人類の終末に備え地球脱出を考えるように、今まで享受してきた生活の終末から逃れるために、どこか信頼できる安定した国に移住するのがよいなどというはなしもある。しかしこれは日本においても恵まれた人について言えることである。もし外国に住むことにしても、大体私のように何も売り込めるものがない年金暮らしが、その年金も当てに出来ない状況になって外国暮らしを続けるめどが立つのか分からない。

日本の生活は苦しい、日本を脱出すれば何とかなる。これはいまの会社がつらくいやだ、転職したいと言うに似ている。売り込める能力のないものが、転職したからといって今のつらさが無くなるかどうかは分からない。特に従来の待遇を望めばそうである。だから大抵は苦しさから逃れる代償にレベルを落とすことになる。また自殺にも似ている。苦しさを逃れ天国へ行こうと死んでみても、本当に天国に行けるかどうか分からない。

田舎暮らしも、都会生活からの脱出という面がある。当然のことながら資産のないものが何の才覚も無しに田舎暮らしを始めても、むかしのあるいは都会で働くほどのレベルは望めない。それでも田舎暮らしに憧れて来た若者は働いていれば、これからの国家破産の時代を乗り切れる。しかし年金頼りで田舎暮らしをしている私は、その年金が当てに出来ない状況になったらと落ち着かない。

TVや本などではこういう話題の対象は40〜50代以下の人のように見えるが、私の年代の私くらいの生活レベルの人間は心配しなくてよいのか。まずそれが知りたいところである。その心配がないならどういうことだからそうなのか、あるいは避けられない深刻な事態が来るならばそのレベルと様相はどういうものになるのか。それを知って横目で見てやり過ごすか窮乏生活を覚悟するかくらいは考えておかないといけない気がしてならないのである。


 
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