屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.108 屋久島(60):写真館のこと H14.12.02)

最近尾之間の写真屋に現像焼き増しに行ったら閉まっていて、中をのぞくと資材が片付けられたあとに箱などが雑然と置いてある。おかしいなと思って近所の人に聞いたところ店じまいをして安房の店一本に集中したらしい。これで安房から西の区域には写真屋がなくなってしまった。

我が家についてみれば今まで5kmくらいのところにあったものが、20数km離れた安房まで行かなければならなくなった。安房には他に2軒写真屋があるそうで、それだけ集中しても尾之間より採算性がよい立地らしい。

尾之間の写真屋は写真館と名乗っていたとおり撮影室を備えており、私はパスポートの写真や証明用の写真をそこで撮ってもらっていた。初めの頃は多分写真館を名乗る店の主人が撮ってくれたからだと思うが私はその出来映えに満足していた。

ところが何サイクルか繰り返すうちに、写真を撮る技術を売るのをあきらめたか、行く度に店の主人は不在で女性の素人の雇い人のような人が写真を撮るようになり、その出来映えが思わしくない。照明の当て方もわからないようで撮った顔はぼやっとして背景と顔の明度差もはっきりしない。3回撮り直しても満足できずそれで我慢したこともある。

この店は以前から安房に出張所を営業していたが、だんだんそちらの採算のほうがよくなって尾之間が手薄になって行ったのかもしれない。その後安房にエコタウンあわほというのが出来てからは出張所をたたんでそこに新たに店を出したのだが、今回その店一本にしぼったということのようである。その店には撮影室はないようだが、写真館はもう今の時代あまり儲けにつながらないのかもしれない。

人の話によれば証明用の写真くらいは店の隅で撮るということらしい。私は近くに写真屋がなくなったのは残念だが、一方では店が一本化されたので写真館を名乗っていた写真屋の主人が満足のいく写真を撮ってくれるだろうと期待する気持ちもある。

補足: 移動写真屋のこと (H17.02.05)

エコタウンの写真屋さんが閉店し、移動写真屋を営業中との折り込み広告が入っていた。妻ともしかしたら今年開業予定のJRのリゾートホテルに出店でもするのではないかと話している。ホテルには地元利用にも配慮した結婚式もできる宴会場を作ることになっているらしいから、写真館もいるのではないかというのがその理由である。


 
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