屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.106 屋久島(58):体調不良のこと H14.11.04)

今年はあまり良い年ではない。今までに2回入院してしまったし、最近の人間ドックでは問題点を2点指摘され、今ひとつずつつぶしている最中である。その問題点の一つを潰すため2週間ごとにしか医者が来ない診療科を受診することになって、二日診療のうちの初日を予約した。土曜日の19時である。

当日17時半頃病院から電話があって、医者の都合でもしかしたら今日の診療は中止になるかもしれない。家を出るぎりぎり前には決定かどうか連絡するので待ってくれるようにとのことである。

18時になっても連絡がないので、もしかしたらOKかもしれない。それなら間に合うように家を出ていたほうが良いと思って、妻に病院から中止の連絡があったらケータイに電話してくれと言って車で病院へ向かった。行程の5分の1くらいのところで、今日は中止だが、あとの細かいことは病院へ連絡してくれとのことであると妻から連絡が入った。病院へ電話すると、医者は島へ来ているが体調不良で休んでもらっている。明日は診療するので予約時間は11時になります、ということであった。

そして翌日の日曜日に診察を受けに行ったのだが、医者は見たところすごく元気で声も大きく、おばあさんの患者に歌のような発声までして態度も陽気である。どこが体調不良で診療を中止したのかと不思議でしょうがない。家に帰って妻にそのことを言うと全日空じゃないのと言う。そう言えば、先日成田行きの全日空機がベトナムで副操縦士体調不良と乗客に説明をして7時間だか出発遅延したが、その本当の理由は酒に酔っていたからだという事件があった。

土曜と日曜診療のため島外からその医者は一月一回出張してくるのである。土曜は夜の診療である。道中あるいは到着してから、羽を伸ばしたくて酒を過ごしたのかもしれない。もしそうだったら医者に対してはいかがなものかと言わざるを得ないが、病院は対応にかなり苦労したに違いない。私は診療中止判断に異存はない。

体調不良と言っていたのに翌日ぴんぴんしていると聞いて、それは酒だとピンと来る。妻はその辺の勘はよい。だから多分その勘ぐりは当たっているかも知れない。その真偽は定かではないが、翌日受診して私は人間ドックで指摘された問題の一つから開放されたから、前日体調不良という医者の当日の元気な姿に不思議を感じる余裕ができたのである。


 
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