屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.54  屋久島(31):生活費のこと (H13.06.04)

田舎暮らしの生活費は10万円くらいから20万円くらいとかいう話しを聞く。生活費の定義がはっきりしないが、それだけで田舎で暮らせると思うと思惑が外れる。実際には結構出費がある。老後の生活に必要な費用は月30万円弱とか30数万円とか、新聞や資産運用の為の投資PR記事などで見たことがあるがそのくらいはかかる。我が家の昨年の家計でそれを見てみる。以下年額である。1月に退職してからは働いていない夫婦二人暮らしの例である。

固定費(毎年若干の変動はあるが削減努力の及ばないもの)

区費(町会費相当)
浄化槽点検清掃費
自動車税
固定資産税
放送受診料・新聞代
健康診断受診料(2人分)
小計


自動車保険
建物保険
医療保険(2人分)
住民税
(国民)年金保険料(2人分)
(国民)健保保険料
小計


固定費合計

16,800
40,263
34,500
44,400
95,496
65,025
296,484


45,800
79,800
156,900
32,000
319,200
402,300
1,036,000


1,332,484

 





 以上はサラリーマン時代も
 給料控除なしの費目

 





 以上はサラリ−マン時代
 給料控除・天引できた費目

(月当たり 111,040)



変動費(生活切り詰めなどで削減可能、状況で増減するもの)
     
食費(外食・嗜好品含む)
電気・ガス・水道料金
ガソリン代・自動車修理代 
電話・通信料金
被服費
住居用品・日用品費
医療費・健康管理用品費
小計


上京費用
書籍類購入費
交際費(祝い金・贈答)
こずかい(2人分)
小計


変動費合計


年間費用合計

660,432
240,440
82,920
106,897
47,481
177,630
176,985
1,492,785


400,000
37,757
79,193
240,000
756,950


2,249,735


3,582,219

(1日1人当たり 904)






 以上多少はあれ必須
(月当たり 124,398)





 以上は無くても生活可能 


(月当たり 187,477)


(月当たり 298,518)

以上から考察してみるが蟹のように自分の甲羅に合わせて穴を掘っているような感じのコメントである。

年間費用合計を月当たりに直した298,518円は我が家が世間で言う老後必要生活費用の平均的家庭に当たることを示している。

田舎暮らしの生活費月10万円位という人は多分必須変動費を月当たりに直した124,398円からみて、基本的な毎日の生活行動に直接必要な費用を言っているのだと思う。独身で若ければ10万円以下でやれると思われる。

田舎暮らしの生活費月20万円位という人は多分変動費合計を月当たりに直した187,477円からみて、変動費全体のことを言っているのではと思われる。また15万円と言う人は旅行費用のようなその気になれば容易に止められるものは別枠で考えていると思われる。

食費一日一人当たり904円は来客などの分も含めてだからまあまあと思う。当地で勤めていたときの例では会社食堂で昼250円、夕350円だったから途中で缶飲料1本飲んで110円で710円、朝飯パンと缶コーヒーで200円、夜は家でささやかに缶ビール1本で210円。以上で1000円は軽く超える。独身サラリーマンでもこのくらいかかる。

固定費はサラリーマン時代は会社で給料から天引きされたり控除されたりしていてあまり意識しなかったものが結構な額になる。毎日の生活行動に必要な費用だけでは暮らしに保証がない。固定費も会社がかり(あるいは親がかり)でなくなると強く意識されてくる。田舎暮らしの費用を考える場合も忘れてはならない。


 
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