屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.50  屋久島(30):資格と仕事のこと (H13.05.07)

屋久島に来て半年頃のことである。雇用保険のきれる頃家から5kmくらいのところにある比較的大きいホテルに就職をした。設備的なもののメンテナンスをする作業員である。

よく地元の人から何か資格が有って採用されたのかと聞かれた。資格を届け出る必要のあるものは会社が届けていたようだが当地にいる者では無いから実質資格者が作業しているわけではない。外部への書類の作成提出など当地で関与していないところでなされているのが実情だった。

だから地元の人に資格があって云々と聞かれても実際には必要は無いと答えていた。私は技術的な知識はそれなりに持っているがそこで役立つ資格もなく作業もしたことがなかった。それでまあ務まる。作業は経験がものを言う。しかし職人といわれるほどに経験がある人は当地に来なくても稼げるから多分来てない。だから皆ほとんど技能に大差ないからである。

屋久島では求人の殆どが作業員である。前述のホテルの例を見ると作業資格者が鹿児島本社などにいて作業は現地のただの作業員がやる。そんな構造になっているようである。

概して田舎暮らしでは試験成績が良かったと言っても役に立たない。実際に作業や行動できることの方が大事である。田舎暮らしを目指す大方のサラリーマンで多分田舎で云々される資格を持っている人は少ない。しかし資格がないからといって能力が無いわけではない。資格を持っていても当該作業もできない人は多くいる。今までに培った知恵と行動力というか気力と体力があれば仕事(殆どが作業)に関する限り大体こなせると思って良い。ただし期待する収入があるかどうかは別である。


 
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