屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.45  屋久島(27):規約類改訂のこと (H13.04.02)

昨年の区総会で区規約改正検討委員に指名された。区長がこう指名したいと言ってすんなり話が済んでしまったので区民には何の印象も残っていないと思う。委員は区の役員が主体である。一般住民からは長老格の人、小学校の校長と私の三人が指名された。

移住者も増えた。むかしからの村意識では取り仕切れなくなりそうだ。そういう状況になって来たとの認識から規約類の見直しの話が出て来たものと私ははじめ思っていた。

会合のはじめに私はどういうところに問題が出てきたから委員会に検討させることになったのかと質問をした。答えは今の規約で大分年月がたったから見直したらということで特に問題意識はないようであった。

それならまず問題と思うところを挙げてそれを検討したらと提案したが、現行規約を逐条読み合わせながらこのままで良いか直すべきか検討して行くことに決まった。区役員サイドとしては条文のちょっとした手直し程度を期待していたものと思われる。案の定、条文の表現の良し悪しに話が傾きすぎ、問題を深く議論することなく時間は経過してしまった。

次回の会合に持ち越すことになり、役員の一人がその日の成果をとり入れた資料を作成するのを待って次回開催ということで散会となった。

私の期待する会合はまず序盤は問題点を列挙する。それについて委員で議論する。条文の表現は気にしないでやる。その議論の結果を受けて事務方が条文案を作る。今度は委員が会合で決まったことが条文として適正に表現されているか確認し訂正があれば指摘する。その結果で事務方が整えた条文案を委員が合意する。そして諮問者に提出する。こんな感じを期待していた。

でも多分そうは行きそうもない。会合が終わってから私は家で暇があったから、議論のあったところや自分で問題ありと思うところを自分なりの形にして規約案にまとめてみた。一回目と同じやり方ではフラストレーションがたまりそうだから、次回の会合で役員から資料が出て来なかったならたたき台に出そうと思って作ってみた。まあ事務方の真似をしたということになる。

私の考える規約の主な問題点は次の点である。一点は役員選挙のやり方である。立候補者がいないと総会で出席者が区民の中の誰かを投票する。小中学校のクラス委員を選ぶようなやり方である。今は住域もひろがり顔を知らない人も多い。私など移住者は特に知らないから誰を選んで良いかわからない。そんな中で過半数を取る人がでるまで投票を繰り返す。もう少し効率的なやり方を考えたい。

一点は電気事業である。歴史があるので闇雲に批判はしないが、意見は言わせてもらいたい。区民の福祉向上の為の任意団体が区民から利益をあげるのはいかがなものかという思いがある。区の事業や行事と役員報酬も含め見なおしが必要だと思っている。

もう一点は役員報酬である。区は任意団体ということになっている。しかし町内会機能のほか行政や農協の機能の一部を代行しているように見える。そのことには文句は言わない。これも歴史がある。行政や農協の代行業務についてはそこから代行する従事者に報酬を払えば良い。町内会は半ボランティア団体である。緩い組織である。そういう意識で役員報酬と区費を見なおして欲しいと思っている。

このようなことも含めた条文のたたき台を作っておいたわけだが、その後ある役員とひょっこり会い事務方不在に話が及んだときそれを渡してしまった。

それから半年以上経ったこの3月ちょうど私が上京している間に二回目の検討委員会が開催されたとのことである。あなたの意見もかなり反映されたと役員の一人から言われたが、まだ改訂版規約類(案)は見る機会がない。


 
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