屋久島生活の断片・偏見ご免のたわごと編
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No.27  屋久島(19):でもののこと (H12.11.19)

屋久島では縄文杉登山は人気コースである。聞くところによると昨年頃か登山者の排泄対策に何箇所かトイレ設備が設置されたとかいう話しである。猿や鹿は糞尿をすること人間と変わりないが広域にわたってするから植生に影響がないらしいが登山者はコース沿いに集中してするから始末に悪いらしい。

糞尿はしなければならないものだがそれが自分たちに跳ね返って問題をもたらすことがある。富士山に登ったことがある。夜暗いなか糞尿の臭いをかぎながら登らねばならない、不快である。特に問題なのは下山時である。ご来光を仰ぎ朝飯を食べて下山する。食べて歩けば大の方をしたくなる。ちゃんとした場所があるわけではない。みんなが狙う場所は同じである。そこには足の踏み場もないほどの野糞とそれを拭いた白い紙が集中している。

月山も臭った。夏スキーに行った。リフトを降りてガスのなか山小屋に向かう。糞尿の臭いが漂ってくるからその臭いに導かれて登った。人の多い山は糞尿の臭いに満ちている。

ずっとむかしのことである。万人(多分実際は何万かと思う)は超えて集まる行事に参加したことがある。大小兼用簡易トイレが設置されていたが数は不足している。そこから小便が川の様に流れていた。人は列をなして待っている。私は人が列をなしているところや糞尿のあふれるところでゆっくり大の方ができない。我慢に苦労したことがある。

会社時代のかなりむかしのことである。人事教育の研修に参加したことがある。本社講堂で行われた。何百人か集まる。10分かそこらの休憩時間になるとトイレに人が集中する。小便でも後ろに長く列ができる。だから神経質な私はいざしようとしても人が気になって小便がすぐでてこない。大の方は列をなしている人を待たしてするものではない。だから我慢する。苦しいものである。

人事部の連中はいい気なものである。全国から人を集め1時間の昼食時間に地理を知らぬ何百人の人間を街に放り出す。場所を探して食ってやっとこ間に合う、遅れる人間も出る。休憩時間はトイレが大混雑。食う出すに苦労する。だが人事部連中は自分たちの部署に戻ってゆっくりしてくるらしい。大勢集められた人間の苦労を知らない。

行事の計画はくそしょんべんのことまで考えてやらねばならぬ。顰蹙を買うのは覚悟で所感文にそれを書いてやった(馬鹿でないとこういうことはしないものである 一応解っていないわけではないので断っておく)。


 
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